荘厳なる少女マグロ と 運動会
当初、
"元・外国人" には
<ライバルコーチ>
という記号を
充てていた。
それは
<ライバルコーチ>
ではなくなった時に
#ライバルコーチ#
という
名称から
代わった。
名称が
代わろうとも
それは
コーチとしての
役割を
持っていた。
そして
それは
コーチ
ですら
なくなる。
―――――――――――――――――――――――――
”鼈と呼ばれていたもの”が
消えた時、
<”ライバルコーチ
であった者”
である
"元・外国人">の…――
「<コーチ>
である事」
――は
消えている。
"元・外国人" に
代わっても
保持していた
<役割>は
消えている。
要素は
取り除かれている。
―――――――――――――――――――――――――
それは
最初から
"マグロ" とは
何も
関係が
無かった。
それは……
――最早………
"蜘蛛宇宙人" とも
関係が
無い。
そして
”鼈と呼ばれていたもの”
とも
関係が
無い。
"鼈" は……――
「無い」
――から。
消えたから。
無いものとは
関係が
無い。
それは…
――その時……
何も
関係が
無い。
紐付けの先は
無い。
そして
それに
<独自
”性”>は
無い。
生じない。
それは
他の概念に
依存する事で………――
「在る」
――と仮定されていた。
”意味”が
見出されていた。
それは……――
「genitive」。
そして…――
「genitive」
――は
依存する対象が
消えれば
消える。
それは
在ろうが
在るまいが
”同じ”。
在ろうが
他と
”同じ”
”様に”
単に
テンプレループ
する。
そして……――
#<ライバルコーチ>
であったが
"元・外国人" と
呼ばれていたもの#は、
"元・外国人"
ですら
なくなる。
元・外国人ですら
なくなる。
それは
国籍を
代える。
それが
どこだろうが
問題では
ない。
関係が
無い。
最早、
それが
”場”
に於いて
なければならない
理由は
無い。
なくなっても
問題は
無い。
消えても
問題は
無い。
舞台に於いて
<役>
は無い。
それは
"外国人" と
置き換え可能。
そして………――
実際に
置き換えられる。
代入。
"外国人" の
行動は
"外国人" の
行動である。
そして……――
最早
元・外国人が
何を
しようが
それは
"外国人" の
それである。
―――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――
"外国人" が
手を
挙げた。
そして…――
振り回した。
動きで
信号が
送られる。
それを
”ABEE”が
キャッチした。
そして
<先に
生じて
"倒れた少女" を
襲い、
潰され、
”NOMEE”に
片づけられたもの>と
”同じ”
軌跡を
辿る為に
動き出す。
先駆者の作った
テンプレ。
ループする。
大量に
外へ
出ていく。
市民が……――
「シブル」。
そして
その最先端が
進む………――
進む。
集合の
ペリフェリへ
進む。
そして
その時……――
集合の
ペリフェリには
"怪人" が
いる。
―――――――――――――――――――――――――