荘厳なる少女マグロ と 運動会
それは
<人>
ではない。
「老若男女犬猫植物」
――が
<人>
である時代でさえ
<人>
として
見做されていない。
<人>と
”同じ”
”様に”…――
「感じ」
「思い」
「振る舞う」
――にも
関わらず。
そして
”ヒューマニスト”は
その
<状態>
を疑問にすら
思わない。
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大量の
それは
ひとつでは
なかったが、
ひとつ
であった。
それは
ひとつとして
ひとつに
包まれていた。
それは
守られていた。
ひとつの……――
「organe」
――に
守られていた。
パノプテースの
腹の中。
ただ
それは
パノプテースの………――
「organe」
――の中に
あるが、
パノプテースという
集合の中の……
――更に…
別の小集合の中に
あった。
パノプテースを
構成する
要素の中に
在る
要素。
ただ
その時
その要素は、
パノプテースを
構成する
要素の中には
なかった。
それは
”パノプテースを
構成する一要素”
から
切り離されて
あった。
ペリフェリを
重ねては
いなかった。
”同じ”
次元に於いて
両立しない
もの。
それは……――
浮いていた。
それは
本来、
”パノプテースを
構成する一要素”
のものであった。
所有されていた。
所属していた。
ただ………――
切り離されていた。
中に
ありながら
中に
無いものとして
設定されていた。
それは
取り換え可能な……――
「organe」。
「organe」
――の中の…
「organe」。
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既に
内臓が……
――簡単に………
移植可能な
時代なのだ。
そして
人工的に
作り出した
内臓を、
本来の内臓の
代わりに……――
「patch!」
――として
当て嵌められる
時代なのだ。
誰かが
人工内臓を
持っていようとも
誰も…――
「何故か?」
――を尋ねる事は
なく、
寧ろ
尋ねる事は
<プライバシー>
の侵害として
罰則に
当たる
時代。
誰かが
人工知能を
脳に……――
「patch!!」
――として
充てようと、
誰も
疑問に
思わない
時代。
そして
”劣る者”は
中身を
疑問視しない。
その中………――
"外国人"。
"外国人" が
それを
持ち込んでいた。
自身の
内臓を……――
<人工内臓>
――に入れ替えて
持ち込んでいた。
そして…――
<人工内臓>
を通じて
それを
持ち込んでいた。
「artifice」
――の側面が
強まった……――
「organe」
――に
詰め込んで………――
”ABEE”
――を持ち込んだのだ。
思想を
持ち込んだのだ。
アップデート
されていない
それ。
修正されていない
バグ。
#”悪”の
<ヒューマニズム原理>#
が排除されるどころか
それを
多分に
利用している……
――稼働させている…
「A, B, …… E1, E2, E3, E4, E5, ………」
――モデル。
本来の
使い方で
使われない
技術。
現地人を
攻撃する為。
侵略する為。
”優れた者”
を表面化させずに……――
「圧」
――する為。
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