荘厳なる少女マグロ と 運動会
多くの者が
そこへ
入った。
<”同じ”
箱>に
入った。
多くの者が、
”待つ者”と
<”同じ”
”場”>
を共有した。
そして…――
"マグロの母親" が
入った。
"マグロ" も
入った。
その後も
誰かが
入った。
そして
皆……――
出た。
ただ………――
そこにいた。
それは、
誰からも
気づかれずに
そこに
い続けた。
”場”
を共有する者は
すれ違っただけ。
それは
ひとつであり、
ひとつでは
なかった。
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それは
話す事が
出来る。
”感じる”
事が
出来る。
感想を
抱く事が
出来る。
意志を
持っていた。
そして……――
「心」
――を
持っていた。
設定されていた。
仮定されていた。
それも…――
機械的に。
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それが
そこに
あった。
それも……――
大量に。
それらは
”同じ”
であったが………――
それぞれ
違いが
在った。
”同じ”
事を
繰り返すだけの
<人>
に見出される程度の
個体差は……
――それぞれ…
生じていた。
そして
個体差が
あるが故に、
”気が急く者”
がいる。
”他より
気が
急く
それ”は、
皆が
しない中……――
自身の
<”性”
質>
を発揮させた。
時期尚早
であるにも
関わらず………
――開始の合図を
――待たず……
「どっちにしろ
”同じ”」
――として
足並みを
揃えずに
先立つ。
そして…――
"倒れた少女" を
襲っていた。
そして……――
襲った後に
潰された。
そして
潰れた残骸を
”NOMEE”
に片づけられ………――
「無い」
――事に
された。
”"青年" の友達であった者”の
”様に”……――
「存在する事」
――を消された。
跡形も…――
「無く」。
「気のせい」
――の中で
起こった事。
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それは
一部。
ただ……――
一部から
切り離された。
ただ、
残りが………――
「無い」
――訳では……
「無い」。
残りは
待っていた。
繰り返し
待ち続けていた。
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”切り捨てられた
一部”は…
――”気の急く
―― それ”は……
"マグロ" とは
対照的である。
"マグロ" は
ヒステリシスによる
遅延によって………――
為した。
”早まる
それ”は
為さない。
ただ
"マグロ" とは
逆に
行動し、
”"青年" の友達であった者”と
”同じ”
道を
辿った。
"マグロ" が……――
「わかりやすく」
「三行で」
――纏めないところを
纏めて
展開したのだ。
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残りが…
――”気の急く者”の
――<”同”
―― 類>が……
そこへ
コンパクトに
詰め込まれて
いた。
内部にて………――
互いで
互いを
押し潰していた。
こうして
出来ている……――
圧縮データ。
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