荘厳なる少女マグロ と 運動会
"蜘蛛宇宙人" は
歩いていた。
目的に向かって
歩いていた。
"鼈" に
近づいていた。
"鼈" に
話しかける。
繰り返す。
"マグロ" に
話しかけた事。
”"青年" の友達であった者”
に話しかけた事。
何度も
起こる事。
ただ…――
信じていた。
そして
”同じ”に
”同じ”
を繰り返そうと、
反応は
”違う”。
その
”違い”は、
<”悪”の
ヒューマニスト>
が掲げる
#個
”性”#
ではない。
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”説得しようとする
子供”に対し、
少女が
主張する。
"鼈":
『何言ってんの?……――
甘いわぁ………。
あんた ["蜘蛛宇宙人"] も
他と
”同じ”。
厳しさに
ついていけなくて
辞めた
あいつらと
”同じ”。
全て
言い訳』
”悪”
の手下。
"鼈":
『わかりやすく
言ってあげる。
三行に
纏めてあげる。
あんたは
単に
負けてるの。
負け犬なの!』
”悪”
の手下の
<評価>。
"鼈":
『コーチ ["元・外国人"] は
あたし達の……――
<為>
――を思って
やってくれてるの。
それなのに
それに
ついていけないから
文句を
言うなんて…――
恩知らず!!』
”悪”
の手下が
考える
<善>。
"鼈":
『あんたは
裏切者なの。
あんたは……――
『敵』
――なの。
裏切者は………――
『敵』
――でしょ?
『敵』
――の言う事なんか
聞くと
思う!!!?
馬鹿なんじゃないの!!?』
”劣っている者”が
”より上位の者”を
そう
<評価>
する。
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「新しい事を
提示せずに
過去の
”悪”
のテンプレを
自動生成するだけの者は
テンプレ以外の
何だというのだ?」
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"鼈" は
飲んでいるのだ……――
"蜘蛛宇宙人" が
オファーしたもの…
――"マグロ" が
――拒否する事を
――信じて
――"蜘蛛宇宙人" が
――"マグロ" に
――オファーし
――"マグロ" が
――拒否したもの……
を飲んでいるのだ。
"蜘蛛宇宙人" が
”悪人”
から与えられ続け、
飲む事を
止めたものを
飲むのだ。
飲み続けるのだ。
変わらないのだ。
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"鼈" は
信じているのだ。
”信じる者”は
信じないのだ。
自身も
他と
”同じ”
”様に”
切り捨てられるのだが、
その
”様な”
事は
微塵も
信じない。
"元・外国人" は
用済みになれば
"鼈" を
捨てる。
それでも………――
"蜘蛛宇宙人":
『でも、
”悪い”
事が……――』。
説得を
続けようとする
"蜘蛛宇宙人" の
意図が
遮られる。
"鼈":
『――そんな事
知らない!
”良い”か
”悪い”かは
あたしが
決める!!
あたしにとっては
”悪く”
ない!!!』
解釈。
そして
"マグロの母親" が
"怪人" を
攻撃した時と
”同じ”
を繰り返す。
"鼈":
『それに…――
あんた
いつも
足切りでしょ?
足切りの
言う事に
”説得力”
なんか……――
『無い』!!
足切りの
分際で
意見しないで!
結果出してから
言え!!」
繰り返す。
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