荘厳なる少女マグロ と 運動会
負う…――
「冪」
――事から
逃げる。
そして……――
「人それぞれ」
――<解釈>の
自由が
尊重されている
という建前を
取った
<ヒューマニズム
徹底社会>では、
責任回避は
責任回避とは
見做されない。
"劣る者":
「別に
”良い”
じゃない!」
"劣る者":
「”劣悪”だって
”良い”
じゃない!!」
"劣る者":
「卑しくたって
”良い”
じゃない!!!」
そこから
導き出される
先は………――
"劣る者":
「騙したって
”良い”
じゃない!!」
"劣る者":
「詐欺したって
”良い”
じゃない!」。
"劣る者":
「拷問したって
”良い”
じゃない!!」
"劣る者":
「幸せならば
”良い”
じゃない!!!」
"劣る者":
「楽しければ
何でも
”良い”
じゃない!!」。
全て……――
"劣る者":
「人それぞれ
個人の自由!」。
そして、
問題を
指摘した方が
”悪い”と
<評価>
されるのだ…――
「<人>を
不愉快に
させたから」
――という理由で。
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「”劣る者”を
尊重して
何が
生まれた?」
「何を
してくれた?」
<邪魔>
をしただけ。
し続けるだけ。
”悪人”は
”悪”
である。
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"怪人":
《わたし ["怪人"] とぉ……
あれ ["マグロの母親"] にぃ………
子供がぁ……
出来なかったぁ…
のは(わ)ぁ……
あいつ ["マグロの母親"] のぉ………
遺伝子がぁ……
”劣っている”
からだぁぁぁ…》
解釈。
"怪人":
《あんなぁ……
屑 ["マグロの母親"] のぉ………
遺伝子は(わ)ぁ……、
優等なるぅ…
我々ぇ……
<蜘蛛宇宙人>
をぉ………
反映させないぃ……
”様に”ぃ…
しているぅぅぅ……》
解釈。
"怪人":
《実際ぃ………
あのぉ……
屑みたいなぁ…
手足がぁ……
短くぅ………
美しくぅ……
ないぃ…
ママンのぉ……
キョウダイ ["マグロ"] をぉ………
見てみろ!!》
為したにも
関わらず……――
「偉業」
――は無視。
"怪人":
《我々のぉ…
遺伝子がぁ……
無ければぁ………
何もぉ……
出来ないぃぃぃ…》
"怪人":
《あんな奴 ["マグロの母親"] のぉ……
”劣等”
遺伝子は(わ)ぁ………
要らないぃぃぃ……》
"怪人":
《人類にぃ…
あの屑 ["マグロの母親"] は(わ)ぁ……
必要ぅぅぅ………
無い!!!》
優生学の
自動生成。
それも……――
”最悪”
――の形で。
人間 [ホモ・サピエンス]
でさえないにも
関わらず…――
人のフリ。
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