荘厳なる少女マグロ と 運動会
「偉業」
――の後に
焦点が
当てられるものは…
――"女王"
――そのものより……
「"女王" の周辺が
どう
動くか?」
――である。
そして
主要である
テーマは………――
「それらが
どう
動くか?」
――その後……
――特に…
「"蜘蛛宇宙人" が
どう動くか?」
――である。
「蜘蛛宇宙人が
何を
選択するか?」
――である。
そして
その……――
「責任」
――である。
”劣る者”
のそれではない。
”卓越”
が生きる上で
負う………――
「冪」
――それ。
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大勢が
見ながら
見ていない中……――
#"女王" を
見つめる者#
がいた。
そして
"女王" は
視線に
気がついて
いなかった。
自意識は
過剰だが、
意識されている事を
知覚しない。
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それは…――
<"鼈" が
"女王" を
見つめた
”様に”>
―― "女王" を
見つめていた。
「食い入る
”様に”」
――と形容される類の
凝視。
ただ……――
違っていた。
"鼈" は、
<"女王" が
"マグロ" を
見る
”様に”>
見ていた。
ただ
それは
そう見ては
いなかった。
それは
見ていた。
ただ………――
憎んでは
いなかった。
嫉妬も
無かった。
それは……――
”愛情”
――を以って…
「食い入る
”様に”」
――見つめていた。
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それは……――
”愛情”。
ただ………――
<"理事" が
"女王" を……
――プライベートで…
見る
”様に”>
――は
見ていなかった。
それは……――
”愛情”。
<”親子”
の情>
――と
呼ばれる類の
アタッチメント。
ただ
#”親子”
の情を持って
見つめる
それ#は………――
"マグロの父親" では
なかった。
"マグロの母親" でも
なかった。
キョウダイ
でもなかった。
”親子”
であるが、
そうでは
なかった。
そして
一方は
それを
知り、
他方は
それを
知らない。
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”愛情”。
それは
一方的
であった。
#卑猥な手紙を
"女王" に
送り付けた
変質者 [ヘンタイ] #の
”様に”
一方的
であった。
ただ、
"女王" は……――
”愛情”
――に
気がついて
いなかった。
<"女王" を…
――その時……
見つめる者>は、
#卑猥な手紙を
"女王" に
送り付けた
変質者 [ヘンタイ] #の
”様に”
痕跡を
残さなかったから。
<表現>
が公的に
示される事は
なかったから。
知られようと
しなかったから。
"女王" は
知ろうと
しなかったから。
それは………――
「無い」
――が……
「在る」
――事実。
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