荘厳なる少女マグロ と 運動会
そして
その…――
<たった
ひとり>
<だけ>
――が
"マグロ" の……――
「為した事」
――を………
喜んでいた。
祝っていた。
<誇り>
――に
思っていた。
それこそ……――
「人間」
――である。
<仲間>
――である。
”そうではない者”は
そうではない。
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「人間」
――は…
憎んでいなかった。
嫌っていなかった。
ただ……――
見つめていた。
「偉業」
――を………
「為した」
――者を……
<尊重>
――していた。
<尊敬>
――していた。
それも…――
<笑顔>
――で。
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それは
見下す。
ただ
”卓越”を……
――努力する者を………
見下したりなど
しない。
それは
”違う”
のだ。
”劣っている者”とは……
――”悪人”とは…
”違う”
のだ。
特別なのだ。
ヒューマニズムが
必死になって……――
「俺は
特別
なんだ!」
――という
#テンプレ
キャラクター#を………
――傲慢に……
作り、
”悪”
として
<評価>し…
――設定し……
#”劣る者”が
”共感”
する
別キャラクター#に
それを
倒させる事で
カタルシス
という名の
”感動”を
”劣る者”
に覚えさせ、
#現実に
いる
特別な者#にも
”同じ”
展開が
促される
”様に”
刺激し、
”卓越”
を潰そうと
画策しようとも、
加担しない。
手下には
ならない。
”悪”
を為さずに………――
「virtue」
――へと
刺激する中……
――他が
――しない中…
行われる事は……――
「孤軍奮闘」。
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テンプレ思想が
繰り返されている………――
「自分が……――
『優れている』
――と
考える者は
”悪”
である」。
実際、
#ヒューマニストが
リードする
物語#
に登場する
多くの
<敵キャラクター>は
テンプレ台詞を
繰り返す…――
「ぎゃはははは!!
俺様は
特別だ!!!
他とは
違う!!」。
そして
それが
倒される……――
#”劣る者”が
”感情”
移入する
キャラクター#
によって。
<勧善懲悪>。
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変わらない。
アニメや
漫画で………
――物語で……
大勢が
教え込まれていた…――
「『自分が
特別だ!』
――と
考える者は
”悪”だ!!」。
そして
刺激された者は
テンプレを
繰り返していた……――
「”特別”
を潰せ!!!」
「生意気な奴は
叩き潰せ!!」
――と。
そして………――
実際に
行動する。
”特別”
を潰している。
”劣る事”を……――
「素晴らしい!」
――とし
”そうではない事”
を否定している。
それが…――
<現象>
――として
生じている。
教育されているのだ。
教育は
教育機関だけで
施されていない。
ただ……――
教育機関によって
強化される。
教化される。
「#ヒューマニズム
思想強化人間#
は何を………――
『為した』
――というのか?
『為した』
――者を
引き摺り下ろし、
無為化させた
だけ。
将来の
国益見込みを
損なおうと
画策しているだけ。
”悪”
以外の
何者でも
ない」
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