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荘厳なる少女マグロ と 運動会

 "マグロ" は

 <単射>

 であった。




 そして…――




 「praecentio ex genesi imaginationis

  συν φωναις οπλοις τε」




 ――に於いて

 <全射>

 である。




 代替可能

 である。




 "マグロ" は

 誰でも

 ”良い”

 のだ。




 「"ニシン"」




 ――でも……




 「"ゴボウ"」




 ――でも

 問題は………――




 「無い」。




 条件さえ

 符合すれば

 入れ替え可能

 である。




 <蜘蛛宇宙人>




 ――も

 ”同じ”。




 ”読者”

 でも

 問題は……――




 「無い」




 ――のだし

 ”読者ではない者”

 でも

 そうだ。




 ”批評家”

 でも

 ”評論家”

 でも

 ”市民”

 でも

 ”社会構成員”

 でも

 ”良い”。




 "マグロ" は

 抽象的な

 対象なのだ。




 ―――――――――――――――――――――――――




 ”劣る者”には

 わからない。




 「作品に

  引き込まれる」




 「○○に

  ”共感する”」




 それら

 感想は…――




 「キャラクターを

  自身に……

  ――又は

  ――自身を

  ――キャラクターに………

  置き換えている」




 「キャラクターと

  自身に

  代替処理を

  施している」




 ――という事の……




 <現れ>




 ――である

 という事を。




 数学者が

 写像を

 処理するのと

 ”同じ”

 入れ替え。




 ―――――――――――――――――――――――――




 長い

 長い

 <プログラム・クール>

 の間、

 "マグロ" は

 集合体に

 含まれる

 すべてと…――




 「=」




 ――関係に

 在った。




 そして

 抽象的

 "マグロ" は……――




 「国」




 ――と………




 「=」




 ――である。




 ただ

 単なる……――




 「=」




 ――ではない。




 シニフィアンと…――




 「=」




 ――として

 設定された……

 ――仮定された………

 シニフィエの領域を

 拡張する事で

 成立する。




 ※”劣る者”には

  逆転が

  起こっていた事が

  わからない。




 ―――――――――――――――――――――――――




 そして……――




 そんな

 "マグロ" は

 他の

 誰でも

 ない。




 具体的に

 代わらない。




 そのものには

 ならない。




 劣った者と

 ”同じ”

 <人>

 ではない。




 <個

  ”性”>

 が…――




 「在る」。




 独立している。




 繰り返さない事を

 繰り返す。




 それを……――




 <表現>

 する。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 "マグロ" が

 偉業を

 為した時、

 誰も

 拍手を

 しなかった。




 誰も

 泣かなかった。




 感動しなかった。




 ”劣悪”

 を見た時に

 容易く

 する事を

 しなかった。




 見ていた。




 「失敗」




 ――と見ていた。




 「除夜」




 ――の後も………




 「夜」




 ――は

 続いていた。




 明けては

 いない。




 四回転

 <クラインの壺>

 から

 <車輪>

 を通じて

 六回転……――




 「BJ」




 ――を…




 「為そう」




 ――とも……




 「なろう」




 ――とも

 大勢にとっては………――




 「失敗」。




 「<評価>

  とは……

  ――”劣る者”の

  ――形成する

  ――<評価体系>とは…

  そういうもの

  である」




 ―――――――――――――――――――――――――



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