荘厳なる少女マグロ と 運動会
"マグロ" は
落ち乍ら…
――石から
――外れ乍ら……
――斜めに
――滑りながら………
回転を……――
「cannonball」
――を
続ける…――
「cannonball」
――程は
飛ばず。
そして……
――宙にて………
「4」。
<達成>。
ただ、
石の上
ではないから……――
認定されない数。
受け入れられない
軌跡。
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それまで、
石は…
――常に……
"マグロ" の
下に………――
「在った」。
石が
"マグロ" 以上に
高まる事は
無かった。
その
ルールが……――
壊れる。
逆転する。
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金属疲労。
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”横に
滑り、
落ちていく
"マグロ" の
トウ”と
石が
等しくなる。
「均等」
――になる。
重なりながら…――
重ならず。
そのまま……――
ズレ。
トウが
より低下し、
そのまま………――
"マグロ" の足が
続く。
そのまま……
――雪崩の
――”様に”…
"マグロ" の腕が……
――上体が………
――頭が……
「loin」
――が
そうなる。
そして…――
<"マグロ">
――は
下に
行く。
石の下。
ただ……――
行かない。
「<"マグロ">
のすべて」
――は
下には………――
「無い」。
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「4」
――の後
"マグロ" は
回転を
していなかった。
"マグロ" は
解いていた。
束縛こそ
解いて
いなかった。
閉殻は
壊れて
いなかった。
ただ……――
直線を
解いていた。
#”ヒューマニズム”
徹底主義社会#
に於いて
すべてが…――
「平等」
――に価値化される……
「Self」
――を
解いてた。
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問題は………――
「無い」。
<写像>
なのだ。
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すべり……
――すべりが
――局所化し…
落ち始めた時……――
水素化物相。
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「空」
――にて
足は………――
「ballade」
「ballade」。
上体も……――
剥離。
腕も
解けて、
直線の
延長線上に
位置する…――
「手」。
手が
止まった。
石を
掴んだ。
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指が……
――指の背が………
――ペリフェリが……
<下である事>
を否定する。
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