荘厳なる少女マグロ と 運動会
頭が
直線の中に
埋没する。
そこに
形成されるは…――
直線。
ただ……――
「余り」。
手の分ではない。
手は、
直線に於ける………――
「延長線上」
――であるだけ。
頭の
ペリフェリ……――
埋め込みきれない
部位。
それは…――
「余り」。
ただ……――
それだけ
ではない。
それは
次元を
落として
見る度に
消去されて
考えられるが………――
「在る」
「幅」
――であるだけ。
余り……――
それは
足。
片足が
余っている。
上げられず、
伸ばされず、
上体と
合体せず、
直線に
取り込まれずに
残った足。
それは
本来…――
「軸」
――であった。
ただ……――
それは………
――最早……
<軸>
ではない。
それまでは
そうと
作用していたが…
――そういう
――”役割”
――を担っていたが……
その時は
そうではない。
繰り返しながら
繰り返さない。
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<クラインの壺>は
両足に
”同じ”
動きを
させては………
――両足を
――上げて
――上体に
――纏めては……
成立しないのだ。
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その片足は、
"マグロ" が
上体と
片足を
合体させて
直線を
作るまでは…
――頭を
――折り畳むまでは……
<軸>
となるが、
それ以降は
<軸>
ではない。
それは
中心に
折り畳まれる。
「loin」
――へ。
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「余り」
――は………
”同じ”。
「1」
――と……
「1/2」
――までは
直線。
「loin」
――から
下へと…――
垂れていた。
伸びていた。
それが……――
「1」
――と………
「1/2」
――以降……
上がる。
「loin」
――の下…
「loin」
――まで。
ボディが
上がる中
上がる……――
上がる
別の片足と
”同じ”
”様に”。
ただ………――
違う。
その
上がる向きは……――
<垂直>。
「neutral」
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膝が…――
<曲げられる>
――事で……
「loin」
――から
垂れたそれは
<垂直>
に上がる事が
可能となる。
そして
”二つの………
――合体する為に
――曲がりながら……
下がり続ける上体と
上がり続ける片足”が…
――前方に
――真っ直ぐ
――伸ばされる方の
――それが……
「1」
――になる頃………
「loin」
――の下で……
「loin」
――へと
独自に
上がっている方の
片足、
その…――
<膝>
――が
曲がりきる……――
「θ」
――を
最大限………――
「0」
――に近づける。
そして……――
触れる。
ただ…――
「point」
――ではなく……
「踵」
――が
接する。
「point」
――から
続く………
――派生する……
なだらかな
曲線の先に
突出した
点。
延長線上。
点が
点と
触れあう。
含まれる。
吸収される。
合体する。
それは…――
「折り畳まれる」
――という……
<状態>
――となる。