荘厳なる少女マグロ と 運動会
泡。
ただ…――
止めない。
寧ろ……――
加速。
動く度に
増える………――
「momentum」。
指を
絡ませる事で
白鳥である事を
否定した……――
「geste」
――の後
<束縛>
の解除を
促した
上体の…――
「1/2」
――捻りから……
――上体と
――下半身の
――分離から………
加速し続けている。
止める
必要は
無い。
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石から
離れた
"マグロ" の足先は
回転せずに
回転する。
「π」
――を
二つ分。
「λ」
――の
上から
働きかける。
ただ
無限
ではない。
加速……――
減速。
半円で
そうなり、
半円で
そうなる。
元に
戻る。
ただ…――
終わらない。
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「point」
――が
石に……――
「touch」。
着石。
ただ………――
衝撃。
石は
刺激され……――
上がろうと
する。
そして
実際に
上がる中で…――
自由には
上がらない。
「圧し掛かられる」
――から。
それでも……
――上から
――力が
――働こうとも………
基底と
励起。
ただ……――
「δ」。
#<円を
描いた
ばかりの
足>
に属する石#
だけ
上がり、
軸の先端にある…
「point」
――は
”同じ”
”様に”
は上がらない。
その基盤にある
石は
それまでの
繰り返し……――
愚直に。
そして
ループする対象の
延長線上と
刺激を受けた対象の
延長線上は
合致しない。
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"マグロ" の
自由であった
足が
回転して
石に
戻った後、
"マグロ" は
再び………――
「windmill」
――を
形成する。
ただ……――
”同じ”。
ただ…――
”違う”。
"マグロ" は
足を
上げる。
ただ……――
上げない。
次は
”それまで
<軸>
となっていた
足”
を上げる。
そこで
繰り返される技は
単なる………――
「windmill」
――のループ
ではない。
<足替え>。
「一本足での……――
『windmill』
――は
誰もが
する。
”ノービスクラス”
の多くでさえ
する事が
出来る。
上げ乍ら…――
難度を
上げるのだ。
高めるのだ」
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それまでの
"マグロ" は……
――基本的に………
ジャンプする事で
フェーズを
形成していた。
ただ
その時……――
「J」
――は
介在しない。
両足踏切では
無い。
<足替え>…――
「windmill」
――で
最初に
上がった足が
落ちる時に
石に
接触し……
――その時
――それまで
――上がっていた足が
――今度は
――軸となり………
次に
それまで
軸であったものが……
――石から
――分離しながら…
上がり……――
「windmill」
――を作る事で
基底と励起の
フェーズを
作る。
片足踏切
片足着石。
そして
それは
核分裂片を
生成する。
トラックを
残す。
”劣る者”
には
見えない形で。
「空」
――の中。
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