荘厳なる少女マグロ と 運動会
「ungerade」
―――――――――――――――――――――――――
蜘蛛宇宙人の
クローニングから
"怪人" は
生まれている。
転写する形で
生じている。
ただ…――
蜘蛛宇宙人は
"怪人" ではない。
"蜘蛛宇宙人" も
"怪人" ではない。
そして
"怪人" は……――
<バレエ座の怪人>
――ではない。
どこの怪人でもない。
ただ………――
「怪人」
――である。
「"怪人" は
何者か?」
それは……――
「写像」
――である。
「原型」
――である。
基本的には
”同じ”
だが…――
”違う”
二つ。
繰り返しではない。
無限ループではない。
―――――――――――――――――――――――――
”「写像」
――という
概念そのものが
示す対象”に……――
<ヒステリシス>
――は
見込まれないものだ。
それは、
置かれた
系の………
――”場”の……
環境や
条件によって
ペリフェリを
修正する事が
あるが…
――基本的に……
前に………――
「在った」
――<状態>
を運ばない。
別の形で
展開する度に
新しくなる……――
基盤を
消す。
痕跡を
消す。
「平等」
――に…
「消去」。
その
<新しさ>は……――
「novel」
――というより………
「refresh」。
「re」
――に示される通り……
「戻る」
――のだ。
「無い」
<状態>
――に
戻るのだ。
―――――――――――――――――――――――――
「原型」
――も…
「写像」
――の
”様に”
働く。
繰り返される。
ただ……――
<無限ループ>
ではない。
そして、
転生する度に
形を………
――記号を……
代える事は
あるが…――
「refresh」
――はない。
それは……――
再生される度に
前に
再生した事が
含まれる。
埋め込まれる。
「初期化」
――されても
含む。
それは
再生する度に
前よりも
データ量が
増えている。
そして
それは………
――次のフェーズで……
省略されようとも
増える。
―――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――
大昔から
転生モチーフは
利用されている。
その展開が
#<無限ループ>
という
<”性”
質>
を以って
展開しているもの#
ならば、
発展は
何も
無い
筈だ。
#新たに
生成される
転生物語#には
#その前に
登場した
”同じ”
原型の
転生物語#
とは
”違う”
他の要素が
埋め込まれて
”違う”
形で
展開する事は
無い筈だ。
※実際、
#”劣っている”
機械的な
単なる
繰り返し
自動生成作品#は…――
「novel」
――な要素を
含んでいない。
ただ……――
”劣っているもの”は
単に
”劣っている”。
「無い」
――と
”同じ”。
代入すれば
済む。
歴史を
見れば………――
「variety」
――は
残されている。
”劣る者”による
バラエティは
残される
必要が
無い。
ただ……――
証拠は
残される。
※いくらでも
具体例は
挙げられる。
例:
「トリックスター」
――という…
「原型」
――を
モチーフに
展開する
<大昔の童話>と
<現代文学>は
”同じ”
ではない。
幼稚園児にも
わかる
”様な”……――
「狐が
猫を
騙しました!
カワイソー!!」
――という
<トリックスターの話>
と………――
「フィクション
を利用し、
<語り>
というものが
本来持ち……
――持ち続ける…
<信憑
”性”>
の不安定さを
突く……
――トリックスター
――キャラクターが
――別キャラクターを
――騙しながら
――『騙しているか』
――『騙していないか』
――の絶対的判断基準の
――<設定不可能
―― ”性”>を
――提示する………
作品」
――は
”同じ”……――
「原型」
――でも
違う。
「転生モチーフを
用いた作品が
全て…
――単なる……
『転生の話だ!!!』
――と
断じる
”劣る者”が
現れるのなら、
それは
単なる
原始的ヒューマニスト
である。
物事を………――
『わかりやすく』
『単純化』
――する事で
作品の差異を
見えない
”様に”し……
――差異を
――消そうとし…
すべてを……――
『1』
――に還元して
<評価>
する事で、
すべてを
上下関係なく………――
『平均化』
――させ
その先に
低レベル化を……
――社会に…
導こうとしている
<”悪”の
ヒューマニスト>
である」
―――――――――――――――――――――――――
<”劣る者”を
魅了させる事>は……――
「存在しない」
――と
”同じ”。
いくら………――
「価値」
――が……
「在る」
――と主張されようとも…
「無い」。
繰り返し。
「告白」
――は
必要無いが、
だからといって
黙っている
必要は
無い。
―――――――――――――――――――――――――