荘厳なる少女マグロ と 運動会
古代社会以前にも…――
「人間」
――の中に
”卓越”と
”劣る者”
を見出し、
比較して
考えていた者は
いた。
繰り返している。
ただ……――
当時と
現代で
展開している事は
”同じ”
であり、
”異なる”。
古代社会以前では、
”劣る者”は
”卓越”
よりも………――
「『sensible』
――ではない」
――という点で……
”劣っている”
――という
レトリックの
立て方が
見られる。
その頃は…
――現代とは
――異なり……
<”共感”
の暴走>が
社会的な
優勢傾向に
無く、
寧ろ
#身体や
階級意識を通じた
<横暴>#
が蔓延っていた為に………――
”弱者”
――に対する……
”共感”
――を通じて…
「人間」
――が……
<動物>
――ではない事を………
#当時の
タームで
<動物>
に代表される
#古代社会以前までは
<野蛮>と
<表現>
されていた
行い#
を控える事を#
――打ち建てようする
その手法の
ひとつとして……――
「人間」
――の中でも
<野蛮さ>
を示す者の…――
「sensibility」
――の欠如を
指摘し、
”劣る者”
を批判する
というアプローチが
取られていた。
ただ……――
最早
そういう時代では
ないのだ。
ループしているが、
構成要素が
異なっている。
古代社会以前とは
異なり、
<動物>は………――
「#<野蛮>を
示す対象#
である」
――とは
考えられていない。
更に、
多くの
<動物>
に……
――それまで
――欠如していると
――見做されていた…
「sensibility」
――が
見出されてる。
犬は
”感じる”。
猫は
”感じる”。
イルカは
”感じる”。
鯨も
”感じる”。
それらは……――
「<感受
”性”>が
強い」
――と見做されている。
そして
何よりも………――
#古代社会まで
<動物>
に含まれていた
多く#
――が……
<人>
――に
含まれている。
<老若男女犬猫植物>に…――
<社会
”性”>
――が
見出されている。
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現代に於いて
”劣る者”は……――
『「sensible」
――ではない』
――ではなく………
「sensible」
――が……
<過ぎる>
――のだ。
#”感じ”
<過ぎる>#
――のだ。
”感情”
に重きを
置き
<過ぎる>
のだ。
それも
殆どは
”感覚”
というよりも…――
<認識>
――である。
<認識>を
”感情”
と呼び……――
「”感じている”」
――と
考えている。
大勢は、
#それまで
”同型”は
ずっと
”感じる”
事の
無かった事#を
突然………――
「”感じる”」
――と
吐露する。
まるで
或る日までは
米を
好んで食べていた者が
突然
米を
受け付けなくなり、
米を
食べる者を……――
「キモイ!」
――と避けるように
なるかの
”様”。
そして
米を
嫌う事は…――
「人間の
本能だ!!」
――とさえ
云い始める。
それらに
反論しようとも、
それらは……――
「意見を
押し付けるな!!!」
――と主張しながら
自身の
<”感情”
を吐露した
意見>を
他人に
押し付ける。
否定する。
それらは………――
「”感じている”」
――のではない。
「”感じている”」
――と……
<考えている>
――のだ。
それも…――
<教え込まれて>。
導かれて。
”共感”は
<社会に於いて
教育され、
導入された
モデル>に
都合が
”良く”
展開している。
そして
埋め込まれた
要素が……――
ループ。
西洋文明を………――
<ループ>。
そして
<ループ>が
続けば
続くほど……
――有限の中…
<オリジン>
は脇へ
押しやられていく。
消されていく。
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