荘厳なる少女マグロ と 運動会
両足踏切
両足着石
によって
出来る技。
ただ…――
分岐。
「『J』
――は……
『J』
――でも………
『FJ』
――か……
『BJ』
――か?」
「どちらか?」
―――――――――――――――――――――――――
ただ
それは…――
選択肢であり
選択肢ではない。
前向きに
進み続ける
"マグロ" には……――
「FJ」
――しか
選択肢は
無い。
選択肢は………――
「無い」。
プログラムを
途中で
止めない限り。
そして
プログラムを
中断する
選択肢を
"マグロ" は
選ばない。
レベルを
落とす事を
選ばない。
―――――――――――――――――――――――――
必然的に
選ばれる……――
「FJ」。
"マグロ":
《K…》
過去の
<失敗>
がループする中……――
「やらなければならない」
――という
決意を………
――言葉に
――せずに……
抱く…――
抱かずに。
大勢の
”劣る者”が……――
「やらなければならない」
「やる………――
『冪』
だ!」
――を
押し付けとして
<嫌
”悪”>し……――
「何も
<為さない>」
「何かを
しながら
何も
しない」
「”感じる”
だけで
何も
しない」
――のと
"マグロ" は
違っていた。
「他に
やらなければ
誰が
やる?」
前を
向いていた。
"蜘蛛宇宙人" を
繰り返そうとする。
「アルゴンキン」
――を…
――それに
――代替されるものを……
止めていた。
石を………――
「fast」
――に
踏みしめていた。
「ただ……――」
―――――――――――――――――――――――――
逸脱していた。
ただ…――
真っ直ぐ。
その時……――
「アルゴンキン」
――という
繋ぎは
終わっていたが、
そこに
代替される
<意味>
は終わっていなかった。
繋がっていた。
そのまま………――
"マグロ" は
腰を
屈める。
「F」
――を
ズラしたまま。
"マグロ":
《苦……》
「face」
―――――――――――――――――――――――――
前向きに
進み続ける
"マグロ" は
見る。
先。
何も
無い。
「為す」
――為の
空間。
ただ…――
何も
無い。
自分の……――
「為」。
ただ………――
「無」
――に
見える……――
未だ。
未来。
「在る」
――の方に
偏りながら…――
「無い」
――が
否定
出来ない
未来。
可能性。
放っておくと
増殖していく
それ。
確固たる事は……――
「無い」。
そして………――
揺らぎ。
ペリフェリが
過去を
呼び起して……――
「ループ」。
そして
繰り返される
<失敗>
のイメージの中、
決意したばかり
であるにも
関わらず、
決意した事が
決意しなかった事に
転じる…――
再び。
「負」
―――――――――――――――――――――――――
「fut」
――言葉が
来る。
木霊す……――
"マグロ":
《無理………――》
「――かも」
――が
補完される……――
無音。
可能性。
そして
遠くに
押しやられていた
記憶が
呼び覚まされる…――
"少年":
『無理だよ!!』。