荘厳なる少女マグロ と 運動会
「くも」
――という
データを
暗号化して
知らせると
する。
その為に…――
構成要素の
配列を
一ずつ
ズラす。
※「あ」
――を……
「い」
――とし………
「お」
――を……
「か」
――とする
”様に”。
「けや」
――が
形成される。
”行列が
ズラされている事”を
知らない者は…――
「けや」
――から……
「くも」
――を
導き出す事が
出来ない。
暗号。
「それを
解くには
どうするか?」
「けや」
――だけでは
判別が
つかないかも
しれない。
ただ………――
”同じ”
法則に則って
生成される
サンプルデータが……
――更に…
増えれば
増えるだけ、
パターンは
繰り返され、
パターンが
見つかりやすくなる。
「つた」
――は……
「てち」。
「あお」
――は………
「いか」。
そして
十分に
サンプルを
集めた者が
#<構成要素の
行列を
一ずつ
ズラす>
という
パターン#
を見つければ、
誰にでも……
――簡単に…
暗号は
読める
”様に”
なる。
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二次元暗号の
解読法は、
この
”様に”
パターンを……
――テンプレを………
探す事に
依存していた。
<スリーディメンショナルコード(三次元暗号)>は、
そのパターンを
出現させない事に
特化させる事で
暗号解読を
困難にさせた
モデル
である。
パターンが
パターンとして
出現する前に
パターンである事を
消すのだ。
自動生成される
テンプレは
生成された途端、
テンプレである事を……
――テンプレに…
已めるのだ。
「けや」
――に……
「care」
――が
含まれて………――
「け」
――の響きから
”劣る者”が
勝手に
連想し、
解釈した……――
「禿」
――が含まれ、
そして…――
「ロッポンギ」
――を……
「ギロッポン」
――とするのと
”同じ”
”様に”………――
「けや」
――を
入れ替えた……――
「ヤケ」
――さえ
含んで…――
「ヤケになった禿が
careする」
――となっている時
本来の……――
「くも」
――を
導き出す事が
出来る者は
少なくなる。
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繰り返す。
古代社会に
いたし………――
現代にも
いる。
「文学って
何なのか、
よく
わからない」
そう
発言する者は
”劣っている”。
頭が
”悪い”
という理由も……――
「在る」。
ただ、
どちらに
しろ…――
”同じ”。
それらは、
文学が
<スリーディメンショナルコード(三次元暗号)化>
された対象であるが故に、
対象の
解読可能性が
低下している事に
気付いていない。
暗号化
されているのだから、
わからないのが
当然なのだ。
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「”劣る者”は
”劣っている”
なんて
わかっている!」
否……――
わかっていない。
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それらは
”卓越”
の示す
<意図>や
<意味>
を見、
耳にし、
それに対する
反論を
導き出せない時………――
「ふーん」
――と言う。
そして
それ以上の
反応を
見せない。
「ふーん」
――を
繰り返す……――
機械的に。
それらは…――
<虫の羽音>
――の
”様に”
呟く事を
繰り返す。
それらは
受け入れてなど
いないのだし、
受け入れる事は
無い。
そして
その……――
「ふーん」
――こそが
ひとつの
社会的な
<評価>
であり、
それを
集める事で
<基準>
という事が
出来ている事を
理解していない。
それらは
自身が
<ジャッジ>
である事を
理解していない。
わかっていない者が
更に
わからない
”様に”
している事が
わからない。
わかっていたら
控える………――
「筈」。
「冪」
ただ……――
それらは
しない。
自分と
<”同”
型写像>
であるものと
”同じ”
を繰り返す。
”悪”
を繰り返す。
それらの
<”感”
”性”>等
必要が
無い。
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「”優れた者”は、
受け入れられ
<づらい>!!」
――と主張する者も
わかっていない。
「づらい」
――のではない。
「受け入れられない」
――のだ。
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