荘厳なる少女マグロ と 運動会
現代では
暗号…
――解読までの
――プロセスを
――複雑化した
――対象……
を与えて、
その暗号を………――
「解けた」
――と
皆……――
「平等」
――に…
――<人それぞれ>に……
解釈させる事で
暗号を
生成する。
※何度も
繰り返す。
現代に於いて
読者は
読者だけではない。
”読まない者”も
<読者>
に含まれている。
解読者も
同じ。
暗号を解かない者も………
――暗号を
――解けない者も……
含まれている。
そして
現代に於いては
それら
”解けない者”
の自由解釈が
暗号を
暗号
たらしめている。
※複雑化した
量子暗号も
二次元型暗号システム
の一種
であり、
その思考モデルは
古典の延長
である。
”場”
の領域を
制限する事で
データの
重なり生成を
限定的に
共有する
モデルも、
対象と
対応者という
二者間でのみ
暗号が
成立している。
古代の人は
対象そのものの
構造を
入れ替えたり、
暗号の
対応者の
手持ち鍵を
入れ替えたり
する事で、
不都合な相手が
データ解読を
行う事が
可能とは
ならない
”様に”
した。
ただ…――
それは
古典的だ。
<状態>
をいくら
組み替えようと、
暗号は
解かれる。
ループを
特定すれば
暗号は
解かれる。
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古代で
繰り返されていた
古典的な問題。
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箱がある。
立方体とする。
複数
箱を
用意する。
箱を
組み合わせる。
正六面体に
<見える>
”様に”
作る。
そして
正六面体の
六面を
見る観察者を
六人
揃える。
観察者に
正六面体の
一面は、
箱……――
「9」
――の一面
を以って
成立しているかの
”様に”
見せる。
その後、
対象を
見えなくしてから、
それら観察者に
箱が
全部で
いくつ………――
「在る」
――のかを
尋ねる。
それらは……――
「みんなで
力を
合わせる」。
「人は
一人では
生きてはいけない!」
「みんなで
お互いに
助け合いながら
生きている訳で、
”優れた者”すら
”劣っている者”が
いなきゃ
存在価値は
無い!!」
――と
ヒューマニスティックに
叫びながら
そうする。
そして
それぞれ
<解釈>
する。
箱は全部で…――
"ω":
「27!!!」
"ω":
「26!!」
そして……――
言い争い。
"ω":
「抑々、
お前は
一面を
見たと
主張しているが
本当に
見たのか?」
"ω":
「見たとして、
本当に
お前は………――
『9』
――見たのか?」
"ω":
「見間違いじゃないのか?」
その結果……――
"ω":
「27でも
26
でもない…――
25!」
"ω":
「24!!」
"ω":
「……」
ただ………――
仮定された数は
下がっていく。
ただ……――
上がっていく。
"ω":
「理論的には
28も
ありうる」
"ω":
「29だって!!!」
"ω":
「…」
"ω":
「∞」
そして
それが
続き……――
ヒューマニスティックな
ミニマリストの
登場。
反発する形で………――
"ω":
「1!!」
"ω":
「結局、
言い争いの種に
なるくらいなら、
すべてで
ひとつ!」
"ω":
「一つの
正六面体という
箱が
あった。
それで
”良い”
じゃないか!!」
すると
過激派が
現れ……――
"ω":
「0!!!」
"ω":
「箱なんて
存在しなかった!!」
"ω":
「それは
紐に過ぎない!」
"ω":
「抑々、
人類の歴史に於いて
箱が
存在した事を
記した者は
いない!!」
"ω":
「無い!!!」
そして…――
それら
<解釈>
すべてが
認められる。
<個人とされる者の好み>
だから……――
「どんな答えも
間違いじゃない!!」。
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その
観察者による
<解釈>の
集合体を………
――総合を……
――大統一を…
”議論の俎上に
乗っている
正六面体を
見た事が
無い者”
に伝えると
する。
伝え方は
こうなる。
「”対象A”は、
或る者の解釈によると
27
であり、
或る者の解釈によると
26
であり……――
28
であり、
29
であり………――
無限
であり……――
或る者の解釈によると
1
の箱から
出来ている。
ただ…――
出来てない。
また或る者の解釈によると
0」
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