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757/1061

荘厳なる少女マグロ と 運動会

 ―――――――――――――――――――――――――




 最初、

 評論家 [批評家] は

 評論家 [批評家] であった。




 そこは

 評論 [批評] を

 受けない

 不可侵領域

 であった…――




 その役割は

 単純に

 <評論>

 であり、

 <批判>

 であって、

 <被評論者>、

 <被批評者>

 ではなかったから。




 そんな社会にて、

 ”劣る者”が

 繰り返していた……――




 「”作家”は

  <評論 [批判] を

   受ける対象>

  であり、

  指摘 [感想] に

  反論しては

  ならない」。




 「”作家”は

  作品で

  完結しなければ

  ならない」




 ルール。




 自身に

 不都合な

 相手の

 動きを

 禁じる………――




 手。




 [ここに……

  ――既に…

  <ヒューマニズムの

   ”横暴”>

  その萌芽が

  垣間見える]




 ―――――――――――――――――――――――――




 役割分担が

 明確であった

 時代。




 多くの

 評論家 [批評家] は

 働いた……――




 生まれ、

 排除されようとする

 ”卓越”

 を守る為に。




 同時に………――




 多くの

 評論家 [批評家] は

 働いた。




 <”劣った”

  それら>は……――




 「意味が

  わからない」




 ――を

 繰り返し、

 ”卓越”

 に対し、

 横暴を

 <働いた>。




 無視と

 無為化。




 後年も

 繰り返される事。




 それから…――




 「評論家 [批評家] を

  評論 [批評] する事」




 ――が

 始まった。




 ―――――――――――――――――――――――――




 評論 [批評] を

 評論 [批評] する

 時代。




 ”評論家 [批評家] を

  評論 [批評] する

  評論家 [批評家]

  ではない者”が

 <評論家 [批評家]>

 になった。




 評論 [批判] するから。




 そして

 ”評論家 [批評家] ではない

  評論家 [批評家]”が

 ”評論家 [批評家] ではない

  評論家 [批評家]”によって

 <評論家 [批評家]>として

 評論 [批評] され……――




 ループ。




 そして………――




 ”すべて”が

 <評論家 [批評家]>と

 成る。




 子供も大人も

 女も男も

 犬も猫も

 植物も……――




 皆

 <平等>に。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 「脱構築」




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 そして

 ”すべて”と

 <評論家 [批評家]>が…――




 「=」




 ――と

 設定された時、

 <評論家 [批評家]>

 である事の

 ”意味”

 が消滅する。




 ―――――――――――――――――――――――――




 「<評論家 [批評家]>

  である事」




 ――の……




 <価値>




 ――は………




 「人権」




 ――に等しい。




 「<評論家 [批評家]>

  である事」




 ――は……

 ――生存権の様に…

 人が

 生まれながらにして

 獲得している

 [アプリオリな]

 <特質>

 であると……――




 <評価>




 ――される時代。




 その時代に於いて、

 評論家 [批評家] は

 努力を

 しない。




 それは

 努力せずとも

 獲得出来るのだ。




 声が

 <認められる>

 のだ。




 努力しようとも

 等しく………――




 「1」。




 努力せずとも、

 努力した者と

 ”同じ”……――




 「1」。




 そして

 努力しない者が…――




 「<共感>

  するから」




 ――という理由で

 <努力し、

  ”卓越”

  する者>よりも

 しない者が……――




 「上だ」




 ――と………

 ――社会的に……

 設定される。




 ―――――――――――――――――――――――――




 ”劣る者”は

 自身の

 <感情>

 を以って

 <評論 [批判] >

 する事で…――




 「努力は

  無駄である」




 「努力しようが

  しまいが、

  ”同じ”

  人である」




 ――と見做すのだ。





 そして……――




 ”すべて”は、

 #<評論家 [批評家]>

  としての

  評論 [批判] する#

 という

 既得権益を

 手放さない。




 <”読者”

  ではない者>が

 <ひとりの

  ”読者”>

 として

 意見を

 主張する事を

 手放さない様に。




 ―――――――――――――――――――――――――



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