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712/1061

荘厳なる少女マグロ と 運動会

 相容れない。




 受け入れない。




 二人が

 ひとつと

 なる事は

 無い。




 ただ

 その

 二つの

 間に

 在る

 間隙に

 示される…――




 光。




 強度は……――




 漸進的。




 源から

 遠ざかる度に………――




 <弱い力>。




 ただ……――




 「evanescent」。




 属

 ”性”…――




 「phosphorescent」。




 ―――――――――――――――――――――――――




 二次元的には

 動かないが

 次元を

 上げると

 垂直に

 動いている……――




 「読書」




 ――を示す………




 「geste」




 ――は……




 「loin」




 ――の前

 それと

 平行に

 位置する

 点を

 超え…

 ――更に

 ――下がり続け……

 限界に

 到達する。




 その時………――




 "マグロ" は

 その

 最下位置に

 片手を

 置いたまま、

 もう片方を……

 ――少しだけ…

 浮かせた……――




 重ねたまま。




 そして

 片方は

 空間的に

 ”同じ”

 位置とされる

 地点に

 据えたまま………――




 浮かせた方だけ……

 ――横へ…

 滑らせる。




 <薙ぎ払い>。




 別言すると……――




 「スライド」。




 重点が

 分離し………――




 「flip」




 ――の……




 「geste」。




 最初の

 ジャンプ

 の前。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 「読書」




 ――の中…




 浮いた手は、

 据えた手の上を

 踊らない。




 手の内で……――




 踊らされない。




 空を………――




 「through」




 ――するが……

 読み飛ばさない。




 次へ

 進むだけ。




 捲るだけ。




 進もうとも…――




 また

 ”同じ”

 位置へ

 戻る。




 繰り返す。




 ただ……――




 繰り返さない。




 #<”読者”

   ではない者>

  を計上しない

  ”読者”#

 が繰り返してきた様に。




 ―――――――――――――――――――――――――




 「flip」




 ――する手は

 背後から………

 ――僅かに……

 見える様に

 なる。




 月無き深夜に…――




 「loin」




 ――と点る

 電気

 の様に……――




 人工的。




 人が

 人である………――




 証し。




 人工知能の中に

 生じる……――




 「人間ホモ・サピエンス




 ――”性”。




 象徴的…――




 「geste」。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 ただ……――




 スライドする指は

 極限まで

 行かない。




 すぐに………――




 "マグロ" は……

 ――途上にて…

 ”払ったばかりの

  手”を……

 ――広がった指を………

 ――戻す事無く……

 纏めようとする。




 折り畳もうとする。




 その手を…――




 「geste」




 ――を……

 圧縮しようと

 する。




 「figure」




 ――ひとつの

 記号。




 <道具>。




 ―――――――――――――――――――――――――




 外れた手が

 再び

 背の中に

 隠れた。




 掌の

 表が

 内向きに

 なっていた。




 それは………

 ――依然として……

 表。




 背に

 隠され…――




 裏からは

 見えない。




 ―――――――――――――――――――――――――




 その時……――




 見ていた。




 "マグロ" は………――




 見ていた。




 点を

 見ていた。




 重なりは

 見ていなかった。




 背景は……

 ――設定は…

 ――基盤は……

 見ていなかった。




 元の位置へと

 舞わずに

 舞い戻る………――




 「flip」




 ――の後……




 「loop」




 ――する…




 「拳骨」




 ――だけ。




 「geste」




 ――だけ。




 口惜しさは

 無い。




 負け惜しみも

 無い。




 ガッツも

 無い。




 フェーズの中……――




 始まってもいない。




 単に………――




 「captured!」。




 ―――――――――――――――――――――――――




 苦しみの中……

 ――「夜」

 ――の中…




 "マグロ" は

 自身の手を

 見つめていた。




 そこに

 #<表現>

  する事#

 を見出していた。




 ―――――――――――――――――――――――――



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