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荘厳なる少女マグロ と 運動会

 他で

 様々が

 動き、

 ”それぞれ”

 が主張する。




 ただ、

 それらは…――




 「無い」




 ――という事を……

 ――”同じ”

 ――面を………

 見せる事が……――




 「在る」。




 ―――――――――――――――――――――――――




 <観客>…

 ――”重力スケートファン”……

 という………――




 連続体。




 ひとつ

 ひとつ

 個が

 在る。




 ただ、

 巨人の

 オーガン

 の中……――




 「無い」




 ――ものを

 含む

 ひとつの

 集合。




 観察者の

 集合体…

 ――連続体……

 としての………――




 <”観客”>。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 "蜘蛛宇宙人" が

 先に

 動く。




 ただ

 言葉無く……――




 「geste」。




 指す。




 「sign」




 ――の意味は…




 「先に

  行け」。




 「独りで

  行け!」




 命令。




 ―――――――――――――――――――――――――




 "マグロ" は

 理解していた。




 "マグロ" は

 スペースリンクを

 見た。




 "マグロ" が

 向かうべき

 場所。




 起こすべき

 場所。




 スペースは

 <空虚>

 に見えた。




 ”場”

 には……――




 設定が在る。




 属性が在る。




 基礎が在る。




 そして………――




 様々な

 要素が

 満ちていた。




 ただ……――




 何も

 無かった。




 ただ…――




 整っていた。




 ―――――――――――――――――――――――――




 "マグロ" は

 ”自身が

  プログラムを

  展開させる

  事になる

  リンク”

 から

 焦点を

 移転させた。




 次の

 焦点範囲に

 "蜘蛛宇宙人" は

 入っていない。




 入る事は

 無い。




 "マグロ" が

 見るものは、

 近傍の……――




 点。




 二つの

 ボール。




 ”重力ストーン”。




 トワレッに

 籠る前に

 保管プレイスから

 取り出してきた………――




 "マグロ" 自身の

 所有物もの




 跳ぶ為の

 基盤……――




 飛ぶ為の

 道具。




 ―――――――――――――――――――――――――




 "マグロ" は

 掴んだ。




 "マグロ" は

 上げた。




 "マグロ" は

 抱いた。




 二つを

 胸に

 押し当てた。




 それは…――




 "マグロの姉" が

 "理事" を

 抱くようでは

 無かった。




 ”失ったと

  思っていた

  大切な宝物”が

 見つかった時

 の様では

 無かった。




 飼い主を

 失った

 哀れな犬を

 抱くようでは

 無かった。




 傷だらけの球を

 抱く

 "マグロ" は

 将に……――




 <熾烈な戦いを

  勝ち抜いた

  剣闘士が………

  ――治療が

  ――間に合わず……

  化膿の

  点在する

  腕の中、

  ”肉を

   切りすぎて

   鈍くなっている

   自身の武器…

   ――終えた筈の

   ――前のフェーズで

   ――得た

   ――赤が

   ――依然として

   ――滴る

   ――それ……”

  を抱きながら、

  自身が

  終わるだろう

  次へと

  繋がる

  通路に

  立ち、

  最期を

  待つ>




 ――様。




 人工的な

 異質を

 自身の一部

 として

 含めようと

 する………――




 トライ。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 ただ……――




 胸に

 抱かれた

 二つの

 それは

 "マグロ" の

 一部では

 無かった…――




 未だ。




 それは

 一部

 となるが……

 ――その時点では………

 一部

 ではない。




 ただ

 一部では

 無いから

 といって、

 そこに

 あるモノは……――




 「3」




 ――ではない。




 他からは

 含まれている様に

 見える事が

 あるが…――




 そうではない。




 密着しているが、

 ペリフェリは……

 ――明確に………

 分断されていた。




 ※それは

  "蜘蛛宇宙人" の

  ベルトとも

  異なる。


  それは

  既に

  "マグロ" の

  一部

  であるから。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 そして……

 二つの石を

 抱きながら…

 ――二つの点と……

 ――分離したまま………

 "マグロ" が

 歩き出す……――




 原始的再帰性を

 否定する為に。




 反復を通じて…――




 反復するだけでは

 生まれ得ないモノを

 生む為に。




 意図は

 無い……――




 ただ

 そう

 成る。




 そこには

 意思が

 在る。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――



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