荘厳なる少女マグロ と 運動会
<コバチ>
――という技の
歴史的発展と
推移を
見ると、
その技は
開脚
[ピーコックステイル]
というよりも…――
<クラインの壺>
――に近い。
重力に
逆らおうとする
人間が
為そうと
していた……――
「art」。
選ばれた者だけが
出来る技ではない。
選ばれようが
選ばれまいが
出来る者と
出来ない者が
いるだけ。
その特徴は………――
「<捻じ曲げ [ひねり]>
が無い」
――という事。
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簡単だ。
二択なのだ。
「回るか?」
「回らないか?」
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大昔から、
人は……――
「空を
飛ぼう」
――と
してきた。
努力してきた。
ずっと…――
<跳ぶ事>
――は……
<飛ぶ事>
――には
ならなかった。
自身の
ボディでは
<不可能>
であると
考えた者は、
自身の
ボディを
使わずに
それを
<可能>
とする様に
努めてきた………――
代わりを
用いて。
<道具>
――を使って。
<機械>
――を使って。
いくつもの
フェーズに於いて、
それは
為されようとした。
<飛ぶ事>
――に
近づこうと
発明が
続けられた。
オリジナルが
生まれ……――
繰り返し。
「E」
――と…
「H」
――達。
現実を
生きる
写像達。
そして
人は……
――遂に………
「空を
飛ぶ事」
――を
可能とした。
そして……――
平均化。
古代社会以降…――
<飛ぶ事>
自体は
誰にでも
出来る。
努力せずとも
出来る事。
ただ……
――依然として………
大勢は
飛べて
いない。
大勢と
同じ程度の
知能を
持った
人工知能も
飛べては
いない。
自らの
能力によって……――
「飛ぶ」
――という事を
為しえていない。
代わりが
行っている
だけ。
それにも
関わらず…――
誤謬。
大勢は、
<代替物>が
自身の……――
「<能力>
である」
――と
勘違い。
ただ………――
<跳び続ける事を
止めなかった者達が
いる>
――という
だけ。
飛ぶ為。
更に
回転数を
増やそうとする者達が
いるだけ。
跳びながら。
<”そこら辺の者”
には
出来ない事>
が在り……――
「為そう」
――と…
「なろう」
――と……
#努力し続けてきた者達#
――が
いる。
スポーツの世界に
それは
いて………――
<知性>
――を持つ者の中にも
それが
いる。
発明し、
改良した者へ
感謝せず、
当たり前の事
として、
恰も
”集合の中に
想定された
空集合の
一部である
自身”
がそれを……――
「為した」
――と勘違いする者…
――自身が……
――「飛べている」
――と思い込んでいる者は………
「1」
――では
ない。
「それが
一体
何に
なるの?」
「無駄!」
「面白くない!!」
――それら
意見は……
――評価は…
「1」
――ではない。
<コバチ>
こそ……――
「1」
――であり………
それは
通過点に
過ぎない。
より
難度が
高められて……
――回転数を
――増やしながら…
繰り返される
だけ。
名前が
代わろうが
”同じ”。
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