荘厳なる少女マグロ と 運動会
それら
”作品E”群を
受容していた
”読者”の
ジャッジは…――
「初期の人工知能」
――のそれと
”同じ”
であった。
設定された
条件を
満たせば、
認める。
満たさなければ
認めない。
それも……――
「AND」
――だけで………
「OR」
――は
無し。
劣った
”読者”は、
劣った自身に
都合の
”良い”
条件ABCを
満たせば
それが
”作品”
である事を
受け入れたが、
そうではない
”作品”
を受け入れなかった。
無視した。
攻撃した。
―――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――
条件Aが……――
「A*」
「A', A'' ...」
「A1, A2, ...」
――である限り
受け入れるが…――
「δ」
――である時
受け入れない。
―――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――
因みに……――
「ライト」
――と
呼ばれる
対象は………
――必ずしも……
簡単では
無いし、
そう
呼ばれるモノ
の中には
複雑なモノも
ある。
領域の中には…――
「highbrow」
――も
在るし……――
「lowbrow」
――も
在る。
数学にだって
レベルが
在るし………――
文学にも
レベルが
在る。
―――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――
「チーレム」
――に於ける
条件ABCは、
上に挙げた
通りだが……――
対象が
別になれば、
条件ABCは
それに沿って
代わるだけ。
「チーレム」
――だけが
特別では
ない。
古代社会で、
或る
”読者”は、
『バレエ座の怪人』
について、
以下の様に
主張した
という…――
「この作品 [『バレエ座の怪人』] は
<物語>
ではない。
何故なら、
事故で
主人公が
生命活動を
停止させないし、
異世界転生
しないし、
チート補正が
無いし、
可愛い子が
大勢
出てきて
ハーレムを
作らないから」。
この場合、
評価条件ABCは……――
「チーレム」
――に沿っている。
ただ、
別の
”読者”は
こう言った………――
「この作品 [『バレエ座の怪人』] は
<物語>
ではない……――
<文学>
じゃない!
<物語>
とは
<文学>
の事で、
<文学>
とは
<私小説>
の事を
指し、
<私小説>
とは
①語り手が
一人称で、
②読者に
リアルに
感じられて…
――読者が
――キャラクターに
――共感する事が
――出来て……
そして
③現実を
示さなければ
ならない
ものを指す為に、
それら
条件が無い
これは
<物語>
でも
<文学>
でも
ない!!
語り手は
三人称だし、
怪人なんて
存在は
リアルじゃないし、
それに
嘘臭いから!!!」
「チーレム」
――か………
「私小説」
――か
という
違い
だけで……――
主張は
”同じ”。
そして…――
ジャッジする。
「lowbrow」
――が
――自身の
――都合で
――勝手に
――設定した
――”原始的”
――条件付けを
――用いながら……
評価する。
「”悪い”!!」
それも
自身より………――
”低く”。
―――――――――――――――――――――――――
「lowbrow」
――な
それらは
平等社会の中、
相互尊重を
謳いながら、
優れている事を……
――「highbrow」を…
「低く」
――評価した。
得点で
そう
示されている。
それらは
#<”ABEE”問題>
を解いた
論文#が
条件ABC、
条件①②③
を満たさない為に、
満たしているものよりも……――
「低い」
――と見做した。
見もせずに。
証拠は
大量に
在る。
そして………――
「誰も
読まないのに
無駄!」
――という
テンプレ評価が
繰り返された。
理解できない
レベルの
癖に、
<評価>
したのだ。
そして
己の
<見ない>
という
怠惰を
棚に
上げ……――
優れたものが
廃れる様に
画策した。
記録として
残っている事。
古代人が
皆、
直面していた
現実。
繰り返される事。




