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荘厳なる少女マグロ と 運動会

 「読者」




 [――<見る者>…

  ――即ち

  ――<観察者>……]




 ――という

 ひとつの集合の

 意味領域の中には

 <空集合>

 がある [含まれている]。




 ヒューマニスティックな

 観点では、

 その

 <空集合>

 の領域が

 他と

 ”同じ”

 <質>と

 <量>が

 在るかの様に………

 ――仮定されて……

 議論されている。




 そして

 この

 長円内に

 含まれた

 長円的

 <空集合>

 の措定こそが、

 ”悪用”

 の第一歩である。




 無い場所に

 在るモノを

 埋め込む事は

 構わない。




 ただ、

 <無い事>を…――




 「在る」




 ――として

 <既に

  「在る」

  という事の

  ”意味”>を

 軽減させようと

 する事で

 ”悪”

 が始まる。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 「k直線!」




 それは

 伸びれば

 伸びる程……――




 <それまで>




 ――を失う。




 「elliptic」




 ――では

 なくなり、

 内部に

 含まれていた

 <その他>を

 ペリフェリへと

 押しやる。




 そして

 収斂した時………――




 「k」




 ”性”




 ――を失う。




 「unique」




 ――に。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 "蜘蛛宇宙人":

 「ボクには

  見えてるよ……――


  可能性。


  現在の、

  世界で

  最高難度の…――


  <六回転>。


  スピンで……――


  そう。


  BJか

  FJなら………――


  <四>!!


  偶数だけど……――


  偶然じゃない!!!


  世の中の…――


  『odd』!!


  さっきも

  言ったよね!?」




 "蜘蛛宇宙人":

 『無理じゃない!!』




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 既に

 述べられた事の……――




 繰り返し。




 ただ………――




 <フェーズ>

 の状況と

 条件が

 変化し、

 続いて

 導かれる事も

 変化していた。




 そして……――




 一点が

 明らかになる。




 "蜘蛛宇宙人" には

 <見えていない事>

 があるという事。




 ひとつは…――




 <クラインの壺>。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 "蜘蛛宇宙人":

 「ケーサン [計算] で

  そう出たんだし、

  調べ直しても

  そう出てる!!!


  最初は

  <自動コロラリー [corollary]>

  だったから……――


  ”カンケツ [簡潔] だけど

   難しくて

   不親切

   モーフ [morph]”

  で表されてた。


  チューショー [抽象] 的な………――


  <サイコー [最高] >。


  その時点では……――


  『どこが

   どう

   そうで、

   どうして

   そうなのか?』


  ――を

  詳しく

  示して

  なくてね…――


  でもね……――


  ちょっと

  チェックすれば

  すぐに………

  ――或る程度の……

  予想が

  付いたよ。


  君の

  身体能力を

  ショーサイ [詳細] に

  調べ直せば、

  すぐに

  わかる事。


  というか…――


  他に

  考えようが

  ない事。


  それに、

  <キテイ>で

  それが

  起こる可能性は

  低く出てるし……――


  実際………――


  『そうだろう』


  ――って

  思うよ。


  君の

  <キテイ>

  のポイントは……

  ――ヒカクテキ [比較的] …

  高く

  出るけど……――


  外国に

  <もっと上>

  はいる。


  知ってるでしょ?


  君は

  国内大会で………

  ――同じクラスで……

  ”ちょっと上”

  ってだけ。


  ”ルール上の

   正確さ”

  を競った時、

  外国には

  ”君よりも

   ジャッジに

   合わせられる人”は…

  ――いくらか……

  いるよ………――


  その人達は

  ト [跳] べないし、

  ユニークな事は

  出来ないだろうけど。


  ほら、

  ノービスで

  注目されてる

  ○○ [海外ノービスクラスの選手]

  って選手、

  いるでしょ?


  その人の可能性

  を見たら……

  ――よっぽどの事が

  ――無い限り…

  <キテイ>

  の正確さで

  君を

  上回るって

  出てる……――


  将来

  五回転SJすら

  ト [跳] べそうに

  ないけど。  


  それに………――


  君の……

  ――試合に於ける

  ショーテンイジ [焦点維持] の

  ヘンドーリツ [変動率] を

  ケーサン [計算] して、

  セイチョーブンキ [成長分岐] を

  モーラ [網羅] して…

  ――ピュブティ時代の

  ――タイジューヘンカカテー

  ――[体重変化仮定] モデルを

  ――導入してから……

  実現可能性モジュラーに

  サンニュー [算入] しても………

  ――未来に……

  君が…

  ――よっぽどの事が

  ――無い限り……

  <キテイ>で

  <最高得点>

  を取る事は

  無いって

  出てるよ。


  <フ [踏] み外し減点>が

  認定される事が………

  ――君の場合……

  少なくても…――


  ね!!


  今日は

  タマタマ [偶々]

  失敗したんだろうけど……――


  将来に

  テガタ [手堅] く

  やっても、

  <最高得点>

  は取れないって

  出てるんだ!


  でもね………――


  君の

  <ジャンプ>

  に於ける

  最高難度の

  <実現可能性>は

  モノすごく

  高いんだよね……――


  大勢には

  見えてないんだろうけど。


  でも…――


  見てる人は

  見てるからね。




  ”悪人”




  ――が

  見てるよ!!


  だって、

  ウチのコーチ、

  君のお姉ちゃん ["マグロの姉"] と

  一緒に、

  <君のデータ>

  も海外に

  送ってるもん。


  それも……――


  ノービスの中の

  <ジャンプ有力選手>

  として。


  ボクが

  やってる程は

  ケーサン [計算] して

  ないけど………――


  SJの五回転は

  見込まれてるよ。

 

  ま……――


  君は、

  君のお姉ちゃん ["マグロの姉"] 程

  <要注意人物>

  には

  なってないけど。


  だって、

  ほら…――


  君、

  カラダ固いし。


  <芸術点>

  のサンシュツ [算出] は、

  ジューナンカテン [柔軟加点] に……

  ――強く………

  エイキョー [影響] されるし!!!」



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