荘厳なる少女マグロ と 運動会
"蜘蛛宇宙人":
「『lien』
――が
在るんだよ…――
他人だけど。
家族だし、
家族じゃないけど……――
リエン [離縁]
出来ない
ツナ [繋] がり。
そして………――
オルガヌ [内臓]!」
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※これは
運命と
自由意志
に関する
議論
ではない。
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"蜘蛛宇宙人":
「電流みたいな
もんだよ。
物理学は
人間が
生きる上で……
[社会生活を
営む上で…]
ヒッシュージコウ [必修事項]
だから
これくらい……
――馬鹿でも………
わかるでしょ?
発生した後、
ひとつが
流れる……――
AからBまで。
BからCまで。
CからDまで。
DからEで…――
そんで……――
εが繰り返される。
『ε』
――に
辿り着かせない
為には、
途中で
シャダン [遮断]
する必要が
あるの。
別の方向へ、
ユードー [誘導]
しなきゃ………――
カンノウ [感応]
させなきゃ。
ジャマ [邪魔] しなきゃ。
ツナ [繋] ぎで
減点
されないんだから!!
トランスミッターの
デンキデンドウセー [電気伝導性] を
操作して
本来の形から
シフト
しなきゃ……――
ジカイ [磁界] の
設定を
変えずにね。
法に
違反しない
程度に。
だって
<テロ>
って
”社会悪”
だから!!!
理想的なのは、
ブンキ [分岐] の
ネモト [根元] を
止める事」
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"蜘蛛宇宙人":
「<テロ>が
起きる為には、
<君のお姉ちゃん ["マグロの姉"]>が
”成功する”
必要が
ある。
君のお姉ちゃん ["マグロの姉"] が
成功する為には、
<君>が
”成功する”
必要が
ある。
モチロン [勿論]、
<ノーミス>
って意味でだよ!!
ルールに則って…――
『失敗してない』
――っていう……
『そこそこ』
――の
<評価>
を得る
必要が
ある。
君のお姉ちゃん ["マグロの姉"] に
働きかける
刺激は、
実力よりも、
<評価>
の方が
効果が
高いから………――
ケーサン [計算] では
そう出てる。
それが
<直線>
なんだ。
ゲンショー [現象] の……
――デンシキドー [電子軌道] の…
<ジク [軸]>
なんだ。
『line of force』
――なんだよ!
他に起こる
ゲンショー [現象] は、
フズイ [付随]
するものに
過ぎない!!
カヘンカノーセー [可変可能性] が
低すぎる!!!
『インシ』
――なんかじゃ
ない!!
そんな
どうでも
”良い”
他の要素を
変えても
筋は
変わらないから、
流れを
変えるには
最後の点の
前にある
決定的な点
二つを
変える必要が
あるんだ!
成功……――
成功………――
ジョージュ [成就]!!
いち……――
にぃ…――
さん!!!
だからぁ……――
テロを
起こさない為には、
君のお姉ちゃんが
”<ノーミス>
しない事”
が必要で、
君のお姉ちゃんが
<ノーミス>
しないためには、
”君が
<ノーミス>
しない事”
が必要。
わかる?
失敗………――
失敗……――
失敗!!
直接的に
サイアク [最悪] に
なる為の
<フラグ>は、
君のお姉ちゃん ["マグロの姉"]。
でも、
<フラグ>を
<フリック>
するのは…――
君。
君が
サイアク [最悪] の
オルガヌであり、
オリジンなの。
君さえ
止めれば……
――君さえ
――<失敗>
――すれば………
みんな
苦しまずに、
すべてが
”うまく”
行くの!
失敗。
簡単でしょ?」




