荘厳なる少女マグロ と 運動会
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大昔は
<中庸>が
”美徳”
とされた。
全世界共通。
それは
必ずしも
間違いでは
無かった。
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理論は、
社会に
宛てがわれる。
社会運営に於いて、
都合が
”良い”
から。
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その後…――
古代も
現代も、
従った。
その思考方法を
繰り返した。
そして……――
極を
攻撃する。
排除する。
端にある………――
「美しいもの」
――を見ないフリ。
理論を……――
”悪用”
――していた。
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それは
<チート>
ではなかった。
<薬>
であるが…――
問題は無い。
”同じ”
ものを
大量に
服用すれば、
身体に
イレボカブルな
”悪”
を為す事も
あるが……――
基本的には
無問題。
”性”
――を
消す
だけ。
そして………――
法的にも
問題は
無い。
”悪人”の為す
”悪”と
”同じ”
程度に。
”重力スケート協会”
のルールブックにて、
それは
推奨されていないが、
選手が
利用する事は
禁止されて
いない。
テストで
検出されようとも……――
無視。
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その
<薬>
の歴史を
辿ると、
見える。
オリジナルは…――
<感覚増強剤>。
ただ……――
<共感増強剤>
――ではない。
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"マグロ" は
指を
動かさなかった。
全体を
動かさなかった。
ただ………――
<薬>
――を見つめていた。
"蜘蛛宇宙人":
「飲まないの?
体調
”悪い”
んでしょ?
誰だって
飲んでる物だよ?
世界で
闘う様な選手は
みんな
飲んでるよ!
有名な
○○選手だって
飲んでるって
公言してる。
世界で……――
『勝とう!!』
――とする人は
もっと
危険な薬だって
飲んでると
思うよ!!!
合法でないやつだって
取ってるんじゃない?
『勝つ』
――為なら
何でもする人達が
この世の中には
いるからね!!
『ばれなければ、
問題ない!』
――って
その人たち、
考えてるよ…――
きっと。
そんで……――
{『ばれなければ
”良い”』
――って
考えている人と
闘う為に!!}
――って
言い訳しながら、
”同じ”
事してる人も
いるよ。
たまに
検査に
引っかかる人、
ニュースに
出るでしょ?
みんな
言うよ………――
『ばれてないだけで
誰だって
やってる!!!』
『僕は
悪くない!!』
――って。
そんなのに
比べたら、
無害も
”良い”
トコ。
飲まない?
若しかして……――
信用できない?
なら、
データで
証明してあげる」
そして
"蜘蛛宇宙人" は
指を
動かした。
形而上学的
フィールドを
立てた。
そして…――
"マグロ" に
データを
見せた。
"怪人" が
する様な
手付きで。
わかりやすさ。
"マグロ" は
理解した。
ただ……――
していなかった。




