荘厳なる少女マグロ と 運動会
これは
<文字通り>
読んでも、
理解する事は
出来ない。
社会構造の中の…――
<個人的能力
に於ける
優劣>
――それは
主要テーマ
ではない。
<それ以上>
が在る。
「優れている」
「劣っている」
「文明的文明人と
文明的原始人」
「被選人間と
知的人間」
――と
表現されている事には
別の意味が
在る。
ここでは……
――単に………
<制限>
が在り、
その……――
「非退化」
――に対する…
「退化」
――が
示されているだけ。
それも……――
<比喩>
――の形で。
これまで
”善悪”
を通じて
用いてきた様に………――
<比喩>
――というものの
”性”と
”質”が
比喩的に
示されている
だけ。
そして
<比喩>
すらも
主要テーマ
ではない……――
”善悪”
の定義づけを
厳密に
ここで
行っていないのと
”同じ”
程度に
重要視
していない。
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確かに…――
一度
”悪”
が選択された時、
後で
”悪”
が……
――再度………
選択される
可能性は
高い。
ただ、
確率が
高いのなら……――
低めれば
”良い”
だけ。
問題は…――
「”悪人”
であるか
どうか」
――ではない。
「次に
”悪人”
になるか
否か」
――である。
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"青年の友達":
「うるせぇ!」
"青年の友達":
「これは
お前が
何を
言おうと……――
不当拘束だ!!」
<束縛
”状態”>
という
条件
への………――
疑義。
"蜘蛛宇宙人":
「法では……――
そうじゃないよ。
あなた、
縛られて
いないもの。
外の
ローカ [廊下] に
いる人と
違うもん。
それに…――
あなたは
そこから
出ようと
思えば
出れるんだしぃ」
"青年の友達":
「じゃぁ、
出してみろ!!!
出れる様に
してみろ!!」
"蜘蛛宇宙人":
「挑発の
つもりだろうけど……――
効かないよ。
それに、
してあるよ………――
最初から。
どうぞ
勝手に
出て行って……――
出れるもんならね!」
"青年の友達" には
閉空間の
穴が
見えない。
さらに、
"青年の友達" の
頭上に
浮かぶ…――
”GIVS”。
持ち主と
重なり合う事は
無い。
沈黙。
ただ、
意味の……――
転換。
ただ………――
羽音は
無い。
呻きも
無い。
"蜘蛛宇宙人":
「ソモソモぉ [抑々] ……――
あなた、
自分が
そこにいちゃ
いけないって
わかってる?
あなたに、
そこにいる為の
アクセス権は…
――ソモソモ [抑々] ……
無いんだよ。
わかってる?
あなたは
別の人と
そこに
来たんでしょ?
本当は
あなた、
そこに
いちゃ
いけないんだよ!!
いちゃ
いけない場所で
あなたは
自分の
やりたい事を
しようと
してる!!!」
意味が
転換したまま………――
再度、
沈黙。
"蜘蛛宇宙人":
「”悪い”
けど……――
ボクには
あなたを
”上”
に上げる
ライトは
ないんだ。
セーシ [静止] した
”部屋” [”箱”] の
<ジョータイ [状態]>
を少し
変える事は
出来るけど…――
一時的に
止める事は
出来るけど」
"青年の友達":
「なら、
変えろ!!
ここを
開けろ!
開けるだけで
”良い”!!」
"蜘蛛宇宙人":
「”良”
くないよ……――
だって………
――何度も
――言ってるけど……
開けたら
<最悪>
の始まりに
なるんだから!!!」
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