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荘厳なる少女マグロ と 運動会
"マグロ":
「お母さん!」
"マグロ" は目覚めた。
「govern!!」
と撥ね起きた。
悲鳴を上げていた
――事に気付く。
それでも…――
"マグロ":
「お母さん!!!」
"マグロ" は、自身の部屋の中にいた。
窓外――日が出ている。
窓は割れていない。
黒い点は……――
微塵もない。
"マグロ":
「お母さぁん!!」
すぐに "母親" が部屋に入ってきた。
眉根を顰めている。
"母親":
「――どうしたの!」
"マグロ":
「お母さん!!」
"マグロ" は
――動かず………
叫ぶだけ。
"母親" がベッドサイドに来た。
"母親":
「早く――」
"マグロ":
「お母さん!!!
”ABEE”が……。
”ABEE”が!!」
半身を布団の中に入れた "マグロ" が手を伸ばし――
広げた。
"母親" は、ベッドに腰掛けた。
二人は抱き合う。
強く――キツク。




