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荘厳なる少女マグロ と 運動会

 場は

 何も

 変わっていない。




 他人の

 目線からは

 そうだ。




 しかし、

 ”感情メッセンジャー”を持つ

 ペアの

 ペアの目には

 変わり続ける対象もの

 映っている。




 感情的要素の

 各々の数量と

 分布領域、

 占拠維持率、

 変化度が

 細かく

 アップデートされて…

 ――色分けされて……

 視界に

 入り続ける。




 二人に

 ディテールは

 わからない。




 それでも

 感情は

 視界に

 入り続ける………――


 ひとつの

 <状態>

 として。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 ※現実領域と

  可視的感情領域は

  重なり合って

  見えている。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 そこに

 "青年の友達" にとって

 特に

 珍しき

 新奇なものは

 無い。




 見慣れた光景……――




 本土に戻り、

 "青年の友達" が

 気の置けない友人達と

 やり取りする時に

 見る対象もの

 同じなのだから。




 ※勿論、

  全く以って

  等しいものでは

  ない。


  ただ

  現象の見え方 [タイプ] が

  似ている

  だけ。




 ただ…――




 "青年の友達" が

 敵国人と

 やり取りをしたのは

 初めてであった為に、

 その

 珍しくない光景は

 ”珍しいもの”

 であった。




 敵国人との

 感情的

 ファーストコンタクト。




 同じ

 <山から見た景色>

 というカテゴリーに

 該当する対象

 であろうとも、

 ”近所にある

  登る事に

  苦労しない

  標高の低い山から

  見た

  見慣れた景色”

 と、

 ”登る事に

  苦労する

  フジの山から

  初めて

  見た

  景色”

 では

 同じでも

 違う様な

 ものだ。




 "青年の友達" は

 見慣れている様で

 見た事の無い現象を

 見つめていた。




 ―――――――――――――――――――――――――




 繰り返すが、

 "青年の友達" の国の兵士は

 戦地に於いて

 ”感情メッセンジャー”

 の利用を

 控える様に

 アドバイスされていた。




 "青年の友達" は

 ルールを

 守っていた。




 だからこそ、

 それまで

 敵国人が

 何を感じているのか

 わからなかった為に……

 ――その時………

 敵国人の感情

 <状態>

 を見て、

 "青年の友達" は

 驚きを

 抱いていた。




 人であるとは

 信じられない様な相手が

 人である様に

 見えたのだから。




 そして……――




 その時

 それが

 場に

 示されていた。




 ―――――――――――――――――――――――――




 征圧されても、

 抵抗と反撃の様子を

 見せない

 そんな相手。




 一応、

 危害は

 加えて来ない

 相手。




 そして…――




 何を考えているか

 わからない

 相手。




 疑心暗鬼を

 拭いきれない

 相手。




 敵。




 それでも……――




 <敵対関係>は

 その時

 無かった。




 ひとりの現地人の

 <感情>

 には、

 怒りが

 大きく

 見えない。




 憎しみも

 大きく

 見えない。




 ※要素として

  無くはない。


  「完全に無い」

  という事は

  無い。


  それでも

  それら

  要素は、

  焦点の中で

  ピックアップに

  値しない程

  少量で

  あった。




 ―――――――――――――――――――――――――




 ひとつを

 見つめる

 "青年の友達" は

 <未知の生物に

  出会った

  科学者>

 の様な

 ”気持ち”

 になっていた。




 文明的原始人

 であるにも関わらず、

 現地人を

 未開地にいた

 原始人の様に

 見ていた。




 ※文明的原始人

  というものは、

  借り物を

  恰も

  自分が

  発明したかの様に

  振る舞う

  ものだ。




 そして………――




 見るのだ。




 現実を

 見るのだ。




 「感情が

  揺れている」




 ――その中で……

 現地人が

 涙を

 流している…――




 その姿。



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