表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

200/1061

荘厳なる少女マグロ と 運動会

 まとめよう。




 "青年の友達" に対する

 <ハラスメントの訴え>

 そのすべては

 公になっていないし、

 本人にも

 訴えがある事は

 知らされていない。




 訴えは

 調査の結果、

 退けられているし、

 訴えた者も

 退ける事に

 同意している。




 しかし…――




 記録には

 残っていた。




 "青年の友達" の

 公になっていない

 <プロフィール>

 には、

 多くの

 訴えの記録が

 残っている。




 そして……――


 記録が

 消される事は

 ない。




 だからこそ………――




 "怪人" は

 "青年の友達" に

 <通報>

 させなかったのだ。




 "青年の友達" の

 <健康状態>

 だけが、

 理由では

 ない。




 "青年の友達" の

 家族の考え方や

 行動だけが、

 理由では

 ない。




 本人が知らない

 本人に関する情報に於いて

 語りの信憑性が

 疑問視される

 箇所が

 あるのだ。




 見える者には見え、

 見る事の出来ない者には

 わからない事。




 過去。




 ―――――――――――――――――――――――――




 総合的に見て、

 "怪人" は、

 <通報者>

 という

 ”出来事の代表”

 その役割に、

 "青年の友達" は

 <相応しくない>と

 考えていた。




 だからこそ、

 より

 負うべき

 責任の割合が

 少ない

 <情報提供者>

 という役割を

 与えたのだった。




 ただ……――




 "怪人" には

 "青年の友達" に

 通報させなかった

 #もうひとつの理由#

 がある。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 話は変わり…――




 "青年の友達" が

 過去の

 <ハラスメント>

 に関して、

 "諜報機関の応答用人工知能" に

 質問されている頃……――




 地上では、

 ”重力スケート”

 ノービスクラスの

 <キテイ>

 が終了していた。




 荘厳なる "マグロ" は、

 肩と

 顔を

 落としていた。




 ―――――――――――――――――――――――――




 "マグロ" は………

 ――<キテイ>

 ――終了時点で……

 上から数えて

 #第三位#

 という位置に

 付けていた。




 初めての順位であった。




 "蜘蛛宇宙人" に比べれば

 好成績と云えたが、

 高順位とは

 云えなかった。




 それまで

 "マグロ" は…

 ――二年連続で……

 <キテイ>を

 ”第一位”で

 通過していたのだ。




 ※ノービスに

  登録したばかりの頃は

  もっと低い順位を

  取った事もあったが、

  二年前に

  突然

  ジャンプアップしてから

  順位を落とした事が

  なかった。




 "マグロ" は

 <キテイ>を

 一位で

 通過する

 つもりだった。




 体調が悪くとも………――


 "マグロ":

 《そうしなきゃ……》


 ――と考えていた。




 地方大会を

 #優勝#する…――


 そのつもり

 だったのだから。




 ―――――――――――――――――――――――――



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ