荘厳なる少女マグロ と 運動会
"青年の友達":
《もし
間違って
いたら…――》
"青年の友達" は……
――"怪人" に
――誘導された通りに………
<責任>
を認識する。
問題は……
――以前に
――"怪人" が提起した様に…
<怪しまれた者が
怪しまれた事を
知る事によって
起こすだろう
裁判>
や
<そこから
導き出されるかもしれない
高額の賠償>
だけでは
ないのだ。
―――――――――――――――――――――――――
<怪しむ>
という事は
個人的な問題であるが、
<通報する>
という事は
個人的な問題ではない。
社会に於いて
問題が
顕現する
という事。
そこから導き出される……――結果。
―――――――――――――――――――――――――
"怪人":
「わたしは(わ)ぁ………
別にぃ……
良いんだぁ…」
"怪人" は
――さらに……
――敢えて………
付け加えた。
"怪人":
「通報ぅぅぅ……
してもぉ…。
わたしは(わ)ぁ……
別にぃ………
巻き込まれてもぉ……
対処ぉ…
出来るぅぅぅ……。
通報者にぃ………
監督者がぁ……
いる場合は(わ)ぁ…
責任は(わ)ぁ……
監督者にもぉ………
分散んんん……
されるのだけれどぉ…
わたしならぁ……――
『die』
『job』
――だぁぁぁ………」
その時
"怪人" は、
"青年の友達" が怪しむ事で生まれる
<問題>
――その余波
が、
付き添いである "怪人" にも
伝わる可能性を
指摘した。
それだけではない。
"怪人":
「わたしの
<家族>
だってぇ……
理解ぃぃぃ…
してくれるぅ……
だろうしぃぃぃ………
ねぇ……――
わたしは(わ)ぁ…
仕事柄ぁ……
そういう事がぁ………
よくあるからぁ……
その可能性は(わ)ぁ…
既にぃ……
<家族>
にぃ………
伝えてぇ……
あるぅぅぅ…
からぁ……
ねぇ………」
"怪人" は――
「家族」
――という言葉を
強調した。
その時になって
"青年の友達" は
――自身と同じ様に
<"怪人" にも
家族が
いる>
という事の意味を
思い返す。
"青年の友達" は
黙り込む。
"青年の友達" の家族だけではない――
問題の派生。
すると……――
"怪人":
「しかしぃ…
何かがぁ……
――最悪の事がぁ………
起こってからでは(わ)ぁ……
遅いからぁ…
ねぇ……」
少し前に
――同じ言葉を用いて
"青年の友達" が
"怪人" を
行動するように
刺激した時、
行動する事を避けようとした
"怪人" は、
"青年の友達" が
その時に用いた
――まさに………
同じ言葉で
――その時……
行為を始めようと
試みていた。
"青年の友達" に
引き下がられては
困るのだ。
"青年の友達" は
迷っていた。
冷静な判断がなされない時。
宙に浮いた
”重力ストーン”
の様に…
――同じ場所で…
揺れていた。
揺れは
目には見えないが、
"怪人" には
わかる。
そして……――
"青年の友達":
「そうですね」
覚悟が
示された。
そして………――
"青年の友達":
「責任は
俺が
取ります。
他の奴らは
関係ない。
俺がする事に
責任は
俺が取ります。
家族や
●● ["怪人"] さんに
迷惑をかけるつもりは
ありません。
俺ひとりで……――」




