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荘厳なる少女マグロ と 運動会

 大昔にも

 ”心理学”

 というものが

 あった。




 ただ、

 それは

 現代の

 <心理学>

 とは

 異なる

 ものだ。




 現代の心理学は

 身体の

 ”知覚”

 その反応を

 科学的に

 ――ダイレクトに

 調査し、

 分析する

 学問だ。




 よって、

 調査対象は

 #肉体そのもの#

 だけであり、

 他には

 依存

 ――経由

 しない。




 古代社会の心理学は

 人間の

 身体の

 ”知覚”

 を調べる方法が

 未熟であった為に、

 <語り(語る事・語られる事)>

 に依存して

 分析が

 行われていた。




 そして

 <語り>

 というものの

 特質を

 考えると

 仕方のない事

 であるが、

 どうしても

 <語り>

 を重視した

 ”心理学”

 というものは

 科学的姿勢を取るだけで

 科学的分析を

 徹底できない

 そんな傾向に

 あった

 といえた。




 ―――――――――――――――――――――――――




 ※因みに

  <語り>

  そのものの性質を

  分析する

  学問が――


  「文学」


  ――である。




  分析対象が

  <語り>

  なのである。




  小説は

  単なる

  <娯楽>

  であるが、

  文学は

  <学問>

  である。




 ―――――――――――――――――――――――――




 アプローチが

 解剖学的

 ――そして

 遺伝学的

 分析である

 ”現代的心理学”

 と、

 人間が語った事から

 人間の知覚の謎を

 読み取ろうとする

 ”古代社会的心理学”

 どちらにしろ、

 心理学者は

 ”人間に

  見られ

  人間に

  当てはまる

  特徴”

 を探していた。




 人間の特徴。




 昔は

 様々な者が

 様々なものを

 <語り>

 という手段を通じて

 提示した。




 ただ

 <語り>

 を分析対象としている為に

 どうしても

 不安定な部分が

 現れてくる

 ――常に

 ――「これだ!」

 ――と思われた物は

 ――別のケースによって

 ――否定される。




 そのうち

 人間の身体を

 遺伝子レベルで

 解析する

 技術が

 飛躍した。




 しかし――




 人間の

 肉体

 ――遺伝子

 の研究が

 進んでも

 絶対的な

 方程式は

 見つからない。




 ”絶対的な心理的特徴・反応”

 その様なものを

 設定する事は

 難しい。




 それでも

 ――クローン技術の進展と

 ――歩を同じとして

 人間の調査が

 文明社会の中で

 進み続ける。




 暗中模索。




 これまで

 既に

 見出された事。




 「同じでも、

  違う事」




 遺伝子レベルでは

 極めて近い(ほぼ同じ)

 にも関わらず、

 異なる様相を

 見せる事が

 常にある――


 という事。




 同じ様な環境を与えても

 個体間に現れる

 <食い違い>。




 いくら

 遺伝子と環境

 を整えても

 現れる

 <差>。




 上から目線で

 上から手を介入させ、

 障害を取り除く度に

 現れる

 傾向。




 それは、

 ”人種”

 という

 ――仮説の為に

 ――暫定的に

 ――設定された

 ――同じ要素を持つ

 ――個体を

 ――まとめた

 グループの中に

 現れる

 事がある。




 同じである

 ――その筈である

 にも関わらず、

 異なるのだ。




 それは――




 人間という種

 全体を

 平等に

 見る上で

 邪魔となる

 要素。




 現代でも、

 <何故

  その差が

  起こるのか?>

 は

 ――完全には

 解明されて

 いない。




 ただ、

 研究は

 進んでいる。




 ―――――――――――――――――――――――――




 上の様な

 人間の差を示す

 要素の中に、

 ひとつ――


 ”原始人”


 ――と呼ばれる

 そんな対象が

 ある。




 心理学という学問の

 末端にある

 <大衆学>

 では

 ”文明的原始人素”

 という

 ジャーゴン

 が用いられている。



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