荘厳なる少女マグロ と 運動会
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"怪人":
《わたしは(わ)ぁ…
お前にぃ……
<愛>
をぉ………
与えたぁ……。
お前は(わ)ぁ…
わたしにぃ……
<暴力>
をぉ………
返したぁ……。
わたしは(わ)ぁ…
お前にぃ……
<献身>
をぉ………
示したぁ……。
お前は(わ)ぁ…
わたしにぃ……
<不服従>
をぉ………
示したぁぁぁ……》
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"青年の友達":
「…じゃぁ……――」
["怪人の妻" は、
武器を
手に取る]
"怪人":
「何だねぇ………?」
["怪人" は
視線を
逸らした]
["怪人" は
そのまま
――空の中
指を動かす]
[そして……――]
["青年の友達" の
経歴を
――手早く
調べようとした]
"青年の友達":
「――危険が迫っていても
オレ達は
――ただ
――黙って
受け入れなければ
ならないんですか?」
["怪人の妻" は、
待つ事を
諦めた]
"怪人":
「そうは(わ)ぁ…
言ってぇ……
いないよぉ………」
"怪人":
《支払わなければならない!》
"青年の友達":
「みんなが
間違った選択をして
苦しむ破目になっても……――
ただ我慢しなきゃ
なんないんですか!!?」
[涙声]
"怪人":
「そんな事は(わ)ぁ…
一言もぉ……
言ってぇ………
いないぃ……
よぉぉぉ…」
"怪人":
《そうに
決まっている
だろう……》
["怪人" は
"青年の友達" を
見ていなかった]
["青年の友達" と "怪人の妻" は
鼻を
啜った]
[シンプルに――]
"怪人":
「ただぁ………――
<責任がある>
――というぅ……
だけだぁ…」
[言い抜ける]
"青年の友達":
「責任がオレに……――」
["青年の友達" は
自身の身体を
見下ろした]
[見える物]
[”GIVS”
なしでは
動かない
カラダ]
["怪人の妻" が
歩く]
怪人":
「違う!!!」
[その指摘は
”上から目線”
で、
<命令口調>
だった]
["怪人" は
触手の様に
空中で揺れていた
手を
止めていた]
[見ていた]
[間]
["怪人の妻" は、
目的の場所に
向かい続ける]
[止める者はない]
"怪人":
「君の負傷に関しては(わ)ぁ………
君にぃ……
責任は(わ)ぁ…
ないよぉ……。
実際ぃ………
裁判でぇ……
示されたぁ…
だろうぅぅぅ……?
君にぃ………
落ち度は(わ)ぁ……
なかったぁ…。
もしぃ……
その事にぃ………
責任がぁ……
あるのだとぉ…
すればぁ……
それは(わ)ぁ………
年若いぃ……
君がぁ…
戦争に行く事をぉ……
止める事のぉ………
出来なかったぁ……
わたしにぃ…
あるぅ……。
戦争をぉ………
終わらせる事のぉ……
出来なかったぁ…
年上のぉ……
わたしにぃ………
責任がぁ……
あるぅ…。
君は(わ)ぁ……
戦地では(わ)ぁ………
任務をぉ……
遂行していたぁ…
だけだぁ……。
手順にぃ………
不手際は(わ)ぁ……
なかったぁ…。
君は(わ)ぁ……
悪くないぃぃぃ………。
ただぁ……
わたしは(わ)ぁ…
君がぁ……
これからぁ………
しようとする事にはぁ……
責任がぁ…
発生するぅ……
可能性がぁ………
あるぅ……
という事をぉ…
君にぃ……
理解して欲しいぃ………
だけだぁ……」
[動作――再開]
["青年の友達" は
目を
光らせる]
["怪人の妻" が
目的の場所に
到着した]
[調査が進み――]
"怪人":
「君は(わ)ぁ…
外国人にぃ……
あまりぃ………
友好的ではぁ……
ないようだねぇ…」




