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荘厳なる少女マグロ と 運動会

 「女」




 ――は

 泣いていた。




 何もせず。




 "マグロ":

 「でも…――


  埋める為の

  <道具>

  が無い」




 "マグロ":

 「誰も

  抱かない

  この腕は

  役に

  立たない」




 対し……――




 "美徳":

 「そんな事は………――


  『無い』」




 "美徳":

 「誰も

  抱く相手が

  いなくなったって、

  君には

  まだ

  腕が……――


  『在る』


  ――じゃないか…」




 "美徳":

 「『動く』


  ――じゃないか……」




 "美徳":

 「<行為>

  が可能じゃないか………」




 "美徳":

 「それに、

  君の手には……――


  <スコップ>


  ――が…


  『在る』」。




 "マグロ":

 「そんなもの……――


  『無い』」




 "美徳":

 「何の………――


  『為』


  ――に……


  『Welt』


  ――が…


  『在る』


  ――んだ?





  何の……――


  『為』


  ――に………


  <表現>


  ――が……


  『在る』


  ――んだ?




  何の…――


  『為』


  ――に……


  <創作>


  ――を

  するんだ?




  わたしが

  貸してあげた………――


  でしょ?


  君は

  作るんだよ。


  もう

  テンプレは

  あるでしょ?


  わたしの

  くち

  <七草>を

  注ぎ込んだ

  <道具>

  を作ったでしょ?


  過去に

  作った

  ”様に”

  作るんだよ。


  君は

  <道具>

  を使って

  掘るんだよ。


  埋めるんだよ。


  その時……――


  君は

  完成する。




  わたしを

  利用して。




  わたしを

  犠牲にして。




  そうする事で…――


  君は

  <完成>

  するんだ」




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 ”劣っている者”

 の言う……――




 <深さ>




 <深み>




 ――など

 深くも

 何とも

 無い。




 ”優れた者”

 のレベルには

 無い。




 それらの

 定義付ける………――




 「深さ」




 ――など……




 「浅い」。




 それらが

 ”優れた者”

 が到達する事に

 到達する事は

 無い。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 "美徳":

 《『除夜』


  ――と…


  <七草>


  ――の間。


  それは

  西洋的

  七日

  ではない。


  外側であり……――


  内側。


  その中で

  繰り返されてきた。


  <人>は

  埋めてきた。


  火葬でも

  <意味>は

  違わない。


  <人>は………――


  #弔ってきた#。


  君は……――


  繰り返すんだ。




  <人間>




  ――として…。


  君は

  <選択>

  するんだよ……》




 ―――――――――――――――――――――――――




 告白して………――




 "美徳" は

 終わった。




 そこに

 "美徳" は

 いない。




 ただ……――




 「意志」




 ――が

 残されていた。




 「遺志」




 ――が

 そこに…――




 「在った」。




 そして

 "美徳" は

 その時

 消えたが……――




 消えていない。




 他の

 ”場”にて………――




 『美徳』




 ――が

 再生される。




 そして……――




 受け入れられる事は

 無い。




 ”劣っている者”が

 受け入れる事は

 無い。




 ”悪人”が

 認める事は

 無い。




 「敵」




 ――が

 受け入れる事は

 無い。




 ―――――――――――――――――――――――――



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