表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1055/1061

荘厳なる少女マグロ と 運動会

 そして…――




 告白する。




 "蜘蛛宇宙人":

 「ボクは……

  ただ………

  捧げます……。


  この身を…

  捧げます……。


  ボクは………

  ボクの……――


  <すべて>


  ――を…

  捧げます……。




  『君』


  ――に………

  捧げた……

  ”様に”。




  『貴方あなた


  ――に…

  捧げた……

  ”様に”。




  『とうとい』


  ――方………。




  ボクは……――


  『わたしたち』


  ――に…

  捧げます。


  ボクは…… 

  凡人とは………

  違います……。


  個人の幸せだけを…

  追い求める……

  屑とは………

  違います……。


  この…――


  『国』


  ――に……

  捧げます。


  この………――


  『国』


  ――の……


  『先』


  ――に…

  捧げます……。


  『次』


  ――に………


  <未来>


  ――に……

  ボクは…

  ボクを……

  捧げます………。


  『ボク


  ――は……

  そうしなければ…

  ならないのです……」




 コピーした。




 それまでを

 コピーした。




 一フェーズを………――




 『人生』




 ――を

 コピーした。




 "蜘蛛宇宙人":

 「気にしないで……

  下さい…。


  恩義を……

  ”感じない”

  でください………。


  当たり前の事……

  なのです…。


  ボクは

  <人間>

  ですが

  <人間>

  では

  ありません。


  『人間ホモ・サピエンス


  ――ではありますが

  そういう

  <名前>

  では

  ありません。


  ボクの名前は……――


  『?』


  ――では

  ありません。


  ボクの名前は………――


  『クローン』


  ――では

  ありません。


  ボクの

  本当の名前は……――


  『"蜘蛛宇宙人"』


  ――では

  ありません。


  それらは

  ボクの

  本当の名前では

  ありません。


  ボクの名前は…――




  『美徳』




  ――というのですから。


  それが

  ボクの

  <本名>

  なのです。


  ボクが

  ボクのする事を

  するのは

  当たり前なのです。


  ”下劣”な

  <悪徳令嬢>では

  ないのですから。


  チーレムは

  作らないのです。


  そして

  そんな

  当たり前の事を

  繰り返す

  ボクは……

  ――その名の通り………




  『美しい』




  ――のです……。


  ボクは

  ”劣っている者”が

  どう

  <評価>

  しようと…――




  『美しい』




  ――のです。


  美しい者が

  醜いとされ、

  醜いモノが

  美しいとされる

  時代でも、

  美しい徳である

  ボクは……――




  『美しい』




  ――のです。




  『美徳』




  ――なのですから。




  今後、

  必ずしも

  <蜘蛛宇宙人>が

  繰り返すとは

  限りません。


  それでも………――


  『美徳』


  ――は

  繰り返されるのです」




 "蜘蛛宇宙人":

 「世界は

  美しく

  ありません。


  ”劣る者”が

  何回

  繰り返そうとも……――


  ”劣る者”が

  優勢である

  世界は

  美しく

  ありません。


  ただ…――


  わたしこそが

  美しいのです。


  そして……――


  わたしが

  消えようとも

  繰り返されるのです。


  報われずとも

  繰り返すのです。


  愚かではありませんが

  愚かに。


  愚直に」




 コピーは………――




 「空」




 ――に

 散らばった。




 「etoile」




 ――ではない。




 輝かない。




 それでも……――




 「在る」。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ