荘厳なる少女マグロ と 運動会
"蜘蛛宇宙人" は
上体を
起こした。
「figure」
――が
歪んだ。
悶える。
"蜘蛛宇宙人":
「U…」
倒れる。
"蜘蛛宇宙人":
「……Uuuuu………」
"蜘蛛宇宙人" は
告白する。
"蜘蛛宇宙人":
「UUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU!」
<表現力>
――に
満ち溢れている事が
表面に
示される。
加点無し。
ただ……――
"蜘蛛宇宙人":
「…痛くない……」。
"蜘蛛宇宙人" は
告白しない。
「痛い!!」
――という………
「言葉」
――で
<状態>
を告白しない。
<解釈>を
吐露しない。
ただ
口端から……――
泡。
それは…――
「赤」。
”「女」
――ではない者”が
噴き出す……――
「色」。
”同じ”
だが
”違う”
モノ。
ただ………――
拭いもせずに……
――再び…
起き上がる。
ただ……――
立たず。
"蜘蛛宇宙人":
「………無理じゃない」
立とうとする。
"蜘蛛宇宙人":
「無理じゃないんだ!!!」
そして……――
倒れる。
再び
倒れる。
そして…――
"蜘蛛宇宙人":
「U……」。
繰り返す。
"蜘蛛宇宙人":
「………Uuuuu……」
繰り返す。
"蜘蛛宇宙人":
「UUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU!!」
進むと
最初に
引き戻される。
ループする。
起こらずに
起こる。
テンプレループ。
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"蜘蛛宇宙人" は
地の上で
繰り返していた。
"蜘蛛宇宙人" は…――
「除夜」
――を
繰り返していた。
そこに
鐘の音は……――
「無い」。
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"マグロ" は
”地の上で
捻じれながら
繰り返している
"蜘蛛宇宙人"”を
見下ろしていた。
上から目線で………――
冷たく。
ただ……――
"マグロ":
「そう」。
冷たさを
否定する程度に
暖かく。
"マグロ":
「立ちなさい…」
"蜘蛛宇宙人":
「言われなくても!」
犬の
”様な”……――
「can!!」。
"マグロ":
「わたしに
言われなくても
立ちなさい」
"蜘蛛宇宙人" は
言い返さない。
代わりに………――
体を
丸める。
立とうとする。
その為に……――
起き上がる。
ただ…――
"蜘蛛宇宙人":
「UUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU!!!」。
ただ
そのフェーズに於いて
それまでは
繰り返されなかった。
倒れた時、
"蜘蛛宇宙人" は
噛み付いた。
自分自身に
噛み付いた。
口に
自分自身を
嵌め込んだ。
<青年の友達
であった者>
――が
した
”様に”。
その前も
その前も
繰り返してきた
”様に”。
それを
見て……――
"マグロ":
「あなたの
やっている事は
わたしが
ヤった事。
誰かが
既に
ヤった事。
あなたが
やっている事は
繰り返しに
過ぎない」
"マグロ" が
繰り返していた。
"蜘蛛宇宙人" を
繰り返していた。
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