荘厳なる少女マグロ と 運動会
"マグロ" は
フィクションの中で…――
<事実>
――を
突きつけられる。
それも……――
残酷に。
ただ………――
"マグロ" は
"蜘蛛宇宙人" を
詰らなかった。
#”劣った”
フェミニスト#の
”様に”
叫ばなかった。
逃避しなかった。
面していた。
"マグロ":
「そう……――
わたしは
太っている」
"マグロ" は
笑った。
自嘲していた。
そして…――
受け入れていた。
"マグロ":
「あなたって……――
変わらないね。
本当に
<一貫
”性”>
がある」
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”劣る者”は
<一貫
”性”>
を褒め称えるが、
<一貫
”性”>
を褒め称えない。
”劣る”者は
”劣る”が故に
”劣っている”事を
褒め称える。
それらの云う
名作とは
”劣っている”
という事に
過ぎない。
<一貫
”性”>が
在るか
無いかは
問題では
ない。
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"マグロ":
「あなたって
本当に
<思いやりが
ない
キャラクター>
だね………」
"蜘蛛宇宙人":
「思いやり?
思いやりとは……――」
"マグロ":
「ああ…――
反論は
要らない。
御託も
要らない。
定義づけも
要らない。
それは
単に……――
<事実>
――なんだから。
あなたは
”共感”
しないんだから
当たり前の事。
”共感”
しない者が
”共感”
する事は
無理なのだし、
求める事は
無駄」
"蜘蛛宇宙人" は
反論しなかった。
"マグロ":
「確かに
そう。
体力も
落ちてる。
どれだけ
練習を
続けても、
あの技は………
――あれ以降……
出来なかった。
それに…――
これからも
出来ないと
思う。
”同”意する。
あなたの
言う通り。
あなたは……――
『正しい』。
その通り。
<四回転SJ>の
三連続位なら
出来ない事も
ないだろうけど、
あの技は
もう
出来ない。
その指摘は………――
『正しい』。
わたしには
もう
出来ないの。
でも……――
あなたは
”同じ”
なの?
わたしと…――
『”同じ”』
――なの?
まだ
ヤるべきことが
あるんじゃない?
無いのなら、
何故
立っていたの?
立ち続けたの?
何故、
書き続けているの?
もっと前から
潰れてしまえば
”良かった”
のに、
何故
足を
踏ん張っていたの?
そこら辺の者みたいに……
――読まずに………
最初から
諦めてしまえば
”良かった”
のに」
"蜘蛛宇宙人" は
横たわったまま。
ただ……――
"蜘蛛宇宙人":
「そうだよ」。
"蜘蛛宇宙人" は
認めた。
"蜘蛛宇宙人":
「ボクは
こんなところで
寝転がっていては
いけない。
立たなければ
ならない。
ボクは
他とは
違うんだから。
ボク以外に
誰が
出来る?
誰が
ヤる?」