荘厳なる少女マグロ と 運動会
"マグロ" は
告白しない。
「『男』
――に
”共感”
してもらおうとは
思わないのと
”同じ”
位、
<『女』
――である事>に
支配され…――
<『女』
――である事>に
関連した事にしか
関心を
持たずに、
機械みたいに
繰り返す
<ヒューマニストの
亜種>に
理解してもらおうとは
思わない。
同情してもらおうとは
思わない。
わたしは……――
『女』
――だけど
フェミニストが
多用する………――
『わたしたち』
――に含まれない。
含んでもらおうとも
思わない。
それらは
助けてくれなかったし、
これからも
助けてくれない。
わたしは……――
『女』
――だけど
そいつらとは
違う。
そして
わたしは
その不満を
社会に
訴えない。
あなたに
訴えかけない。
『男』
――に
自分だけ
都合
”良く”
優遇してもらおう
なんて
思わないし…――
『女』
――だからって……
『女』
――に
特別扱いされよう
なんて
思わない!
ただ………――
認識するの。
あなたは
認識するの。
”共感”
しなくて
”良い”。
ただ……――
あなたは
認識しなければ
ならない!!
あなたは、
わたしの…――
『寝ていたい!!!』
『怠惰でいたい!!』
『楽したい!』
――という
希望を……
――願望を………
打ち砕いて……――
<命令>
――したの。
あなたは
わたしが…――
『女』
――である事から
生じる
苦しみを……――
『~#女#
として~
~#女#
らしく~
<生きている>
という事』
――を
無視して………――
<命令>
――したの。
『立ちなさい!!』
――って
強制したの。
二つのボールの上に
立って、
足で
三角形を……――
「figure」
――しながら
直立し、
そのまま
踏み切り、
その先へ…――
『跳ぼう!!!』
『飛ぼう!!』
『噴き出そう!』
――って
する
”様に”
させたの。
鯨を
追い求める事が
禁じられた時代に
更に
先へ……
――地平へ………
進む
”様に”
強いたの!!
”美しいもの”は
醜く、
”劣っているもの”が
優れている。
そんな、
すべてが
逆さになった
世界の中で、
二つの球に
挟まれた……――
<三角形>
――の上の
直線!!!
そこから…
――チムニーを通じて……
噴き出される………――
『赤』。
色を
なしながら、
更に
苦しむ事を……――
<道>
――を
選択する
”様に”
あなたは
わたしを
導いたの。
忘れたの?
あなたは
上から目線で
命令したの。
平等徹底社会の中で
あなたは
何様か
知らないけど、
わたしに
命令したの。
わたしに
押し付けた。
『責任』
――を
押し付けた。
わたしを
刺激した。
そして…――
わたしに
すべてを
見せた。
見せてくれた。
平等徹底社会の中で
誰もが
見ずに
見えなくさせられた
もの」




