荘厳なる少女マグロ と 運動会
言葉は…――
「patch!」。
<開かれた唇>で
<閉じられよう
とする唇>を
塞ぐ……――
「kiss」
――が
如し。
重ねる………――
「amiss」
――貼り合わせる。
ズレから
漏れる……――
「cry」
――と共に。
―――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――
立て続けに…――
"マグロ":
「……だって………――
だって……。
だって…――
他に
何て言えば
”良い”か
わからないから……。
何を
言おうと
<発展
”性”>
なんか
無いし………――
繰り返しとして
代入されて
しまうから」。
―――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――
過去に
<構造主義者>
が落ちた罠。
還元しようとして
還元される。
纏めようとして
纏められる。
「繰り返しに
過ぎない」
――と
短縮し、
省略する事で
自らの……――
「存在」
――を…
<個
”性”>
――を……
――”劣る者”
――によって………
その
”様に”
処理される
”様に”
導いてきた。
「繰り返し
に過ぎない」
――という指摘が……
「x」
――の
繰り返しとして
代入され、
その
”主張者”も
<転写される写像>
として
纏められる。
そして
それは…――
この作品を
要約し、
還元し、
省略する者が
落ちる罠。
そして……――
<現行の
数学・物理学的ルール
に照らすと
見えてくる
齟齬>
――や………
<不一致>
――を
想起する者……――
「間違ってる!!」
――と考える者も
落ちる事となる
罠。
それらは
それを
指摘した時…――
「D」
――を
召喚する。
文学史上……――
「D」
――は
既に
起こっており………――
「D」
――と
”同じ”
事を
起こす者は、
起こした途端……――
<個
”性”>
――を失う。
そして…――
「E」
――に
代入される。
取り込まれる。
埋め込まれる。
それは
繰り返しとも
知らずに
自らの
”劣った”
意見を
主張する事で
自ら……――
「存在」
――を………
「独自
”性”」
――を
崩壊させるのだ。
―――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――
"マグロ" は
理解せずに
続ける。
"マグロ":
「……わたしには
オリジナリティなんか
無いから…。
わたしは……――
”劣っている”
――から………。
それでも……――
それでも。
わたしは
止めない。
生成を
止めない。
だって…――
あなたには
<あなた>が
いないでしょ?
わたしには
あなたが
いてくれたけど、
あなたには
あなたが
いないでしょう?
あなた [function] には
あなた [function] が
いない。
あなたが
働く時、
あなたの役は
誰が
ヤるの?
わたしが
ヤらなきゃ
誰が
ヤるの?
これまでに、
それを
演じた
<人>
なんか
いた?」
その時……――
"マグロ" は
"蜘蛛宇宙人" の
役を
演じていた。
その時、
"マグロ" は
自身の………――
「役」
――を
知ったつもりに
なっていた……――
本当の
役を…
――未だ……
知らずに。
―――――――――――――――――――――――――




