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荘厳なる少女マグロ と 運動会

 そんな

 或る…――




 「年」




 ――の或る時……




 背後から

 声が

 する。




 「can!」




 "マグロ" は

 立ち止まった。




 "マグロ":

 《聞き間違い》




 ――かと

 錯覚した。




 ただ………――




 「can!!」。




 繰り返しに対し……――




 "マグロ" は

 振り返った。




 SJの…――




 「アクセル」




 ――の前の

 助走時に

 <見返る>

 のと

 ”同じ”

 ”様に”

 そうした。




 見返ると

 そこには……――




 「犬」




 ――がいた。




 声の………――




 「オリジン」。




 ―――――――――――――――――――――――――




 犬は

 立っていた。




 二本足で

 立っていた。




 捻じ曲がった足で

 立っていた。




 <拷問を

  受けたかの

  ”様に”……

  ――スピンせずに…

  ツイストした

  細い足>を

 支えにして

 それは

 立っていた。




 捻られた

 貧弱な足を

 震わせながら

 立っていた。




 「string」




 ――の

 ”様に”

 細いそれを

 前後左右に

 揺すりながら

 それは

 立っていた。




 犬は、

 ”劣る者”

 を都合

 ”良く”

 楽しませる為に

 行った

 遺伝子操作の

 過程で

 遺伝病を

 起こし、

 虚弱体質のまま

 何も……――




 「patch!!!」




 ――が

 宛がわれず、

 高く

 ジャンプする事が

 叶わない………

 ――ただ

 ――出来ずとも

 ――二本足で

 ――立つ事で

 ――遠くを……

 ――地平を…

 ――見つめようとする……




 <猫>




 ――の

 ”様に”

 立っていた。




 コピーによる

 ”劣化”を

 続ける………―― 




 <クローン>




 ――の

 ”様に”

 ふらついていた。




 怪人が……――




 「失敗作」




 ――と呼ぶ

 自動生成作品の

 ”様に”…――




 「首尾一貫」




 ――していない

 起立。




 それは、

 ”"マグロ" の

  母親であったモノ”

 に噛み付こうと

 進み始めた

 ”青年の友達であった者”の

 ”様に”

 バランスを

 崩していた。




 #”悪人”

  から

  傷つけられた者達#が

 繰り返した事を……

 ――繰り返させられた事を………

 繰り返していた。




 ぶれていた。




 それは

 上体を

 揺らがせながら

 立っていた。




 今にも

 崩れ落ちそうな

 <状態>で

 立ち続けていた。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ――――――――――――――――――――――――― 




 その

 捻じれた足は、

 傷だらけ

 であった。




 所々が

 欠け……――




 穴だらけ。




 ただ

 "マグロ" には

 見えない。




 「立っている」




 ――という

 ”意味”

 しか

 見えない。




 <解釈>と、

 そこから

 すり抜ける…――




 「事実」。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 ”重力”

 に従えば……――




 「簡単に」




 ――落ちる事が

 出来た。




 「法」




 ――に従えば………




 「簡単に」




 ――倒れる事が

 出来た。




 ただ、

 #理論的には

  立つ事が

  不可能な

  <状態>#で

 犬は……――




 「立っていた」。




 「人間ホモ・サピエンス




 ――の

 ”様に”

 立っていた。




 そして…――




 ”立つ

  それ”には

 虫が

 たかっていた。




 それは、

 #小さいが

  大きな

  ボディと

  羽音”

 に包まれていた。




 音は

 言葉を……

 ――”意味”を………

 成して

 いない。




 そして

 それは……――

 



 不衛生に

 見えた。




 社会生活を

 営む上で…――




 「不適切」




 ――な……




 「figure」。




 ―――――――――――――――――――――――――



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