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1014/1061

荘厳なる少女マグロ と 運動会

 "蜘蛛宇宙人":

 《…話しても

  ムダ [無駄] です……》




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 #座る

  "青年"#は

 <アンスタント・テキスト>

 を閉じた。




 それは

 見えなくなった。




 報せそのものは

 消えていた。




 行為によって

 消されていた。




 無為化されていた。




 ただ………――




 消えていなかった。




 "青年" に

 埋め込まれていた。




 ―――――――――――――――――――――――――




 "青年" は

 内容を

 捉えていた。




 "青年" は

 内容に

 捕らえられていた。




 縛られていた。




 それは

 見なかったが、

 見えていた。




 "青年":

 《なんで……――》




 "青年":

 《折角

  助かったのに…――》




 "青年":

 《折角

  生き延びて

  帰ってきたのに……――》




 "青年":

 《なんで………――》




 "青年" は

 見ていた。




 不条理を

 見ていた。




 見えないが

 見ていた。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 "蜘蛛宇宙人":

 《どうしようもない……――


  ボクには

  どうする事も

  出来ない。


  それらは

  何をしようと

  変わらないんだ。


  ボクが

  止めても…

  ――次で……

  起こるんだ。


  変わらずに

  繰り返されるんだ。


  ここで

  あの人 ["青年"] を

  止めても、

  あの人 ["青年"] は

  止めないんだ。


  あの人は ["青年"] は

  テンプレ化されていて

  次でも

  ”同じ”

  センタクシ [選択肢] を

  選ぶんだ。


  ループする事を

  求めるんだ。


  あの

  どうしようもない人

  ["青年" の友達であった者]

  がそうした

  ”様に”。


  何度

  止めようと

  ”同じ”

  結果。


  それに………――


  ボクは

  <人>

  のイシ [意志] を

  止められない。


  止めたら

  止めた時に

  新しく

  問題の

  起こる

  カクリツ [確率] が

  高くなるから。


  そして

  それは

  更なる

  ”悪化”

  への道だから。


  キョーセーテキ [強制的] に

  ネ [捻] じ曲げて

  イシ [意志] を

  操作したら、

  <過去に

   起こった事>の

  ループが

  そこに

  生成して

  テンプレ化

  されるんだ。


  個人尊重を

  キョーセー [強制] する

  <ヒューマニズム

   徹底社会>

  の先の

  個人時代のシューエン [終焉] の

  先に、

  #過去に

   ハビコ [蔓延] った

   ゼンタイシュギテキ [全体主義的]

   オーボー [横暴]#が

  サイキ [再帰] しちゃうんだ。


  『過ち』


  ――を

  繰り返す事に

  なるんだ。


  <ゾクセー

   [属

    ”性”]>

  を無視して……

  ――<”性”

  ―― 質>

  ――を無視して…

  すべてを

  ひとつに

  マト [纏] めて……

  ――カンゲン [還元] して………

  その

  部分を……

  ――コーセーヨーソ [構成要素] を…

  無視した

  ゼンタイシュギ [全体主義]。


  ボクは

  そんな事、

  繰り返さない。


  多くが

  繰り返そうと

  動こうとも……――


  ボクは

  繰り返す事に

  カタン [加担] しない。


  ボクが

  <人>

  のイシ [意志] を

  ネ [捻] じ曲げて

  自分に

  都合

  ”良く”

  代えてしまったら………

  ――ウバ [奪] ってしまったら……

  それは

  <”悪”の

   ヒューマニスト>が

  やった事を

  繰り返す事に

  なる》



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