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1011/1061

荘厳なる少女マグロ と 運動会

 データが

 送信された。




 "蜘蛛宇宙人" は…――




 「次」




 ――の……




 <"怪人の妻">




 ――に宛てて

 送った。




 再起先に

 すべてを

 送った………――




 過去が

 見える

 ”様に”。




 すべてが

 見える

 ”様に”。




 偉業を為す

 "マグロ" に

 すべてを……――




 「コバチ」




 ――を

 見せた

 ”様に”。




 繰り返す。




 話さずに

 送った。




 一方的に

 送った。




 上から目線で…――




 「贈ってやった」。




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 写像の名の下に

 <等価交換>

 されるもの




 ―――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――




 別の場所で

 別の時に

 "怪人の妻" は

 繰り返す。




 転生するかの

 ”様に”

 繰り返す。




 ”同じ”

 であった。




 ”同じ”

 <状態>。




 ”同じ”

 <条件>。




 ただ……――




 それは

 前と

 違った。




 "蜘蛛宇宙人" から

 <前に

  起こった事>

 を知らされるから。




 ―――――――――――――――――――――――――




 それでも………――




 繰り返す。




 それは

 "怪人の妻" であり、

 "怪人の妻" ではなかった。




 ”"怪人" であった者”の……

 ――”"悪人" であった者”の…

 パートナーでは

 ない。




 ただ……――




 そのパートナー

 であった。




 怪人のパートナー。




 悪人のパートナー。




 そして………――




 それは

 "蜘蛛宇宙人" の

 親ではない。




 ただ……――




 ”卓越”

 の親である。




 それは

 "怪人の妻" と

 遺伝子情報を

 ”同じ”

 としていなかった。




 クローンでは

 無かった。




 それでも…――




 繰り返す。




 入れ替え可能な対象。




 ―――――――――――――――――――――――――




 "怪人の妻" は

 ひとりでは

 無い。




 "怪人の妻" は

 大勢いた。




 そして……――




 殆どは

 何かをしながら

 何もしない。




 "蜘蛛宇宙人":

 《たぶん、

  ほとん [殆] どは

  読まない

  んだろうけどね。


  オク [贈] ってやったって

  受け取らない

  んだろうけどね。 


  ほとん [殆] どは、

  どれだけ

  言っても

  わからない。


  ほとん [殆] どは

  何かをしながら

  何もしない。


  前のフェーズで

  間違えた事を

  繰り返すんだろう。


  でも、

  そんなの

  問題じゃない。


  ボクは

  繰り返さない事を

  繰り返す。


  過去にいた

  ”優れた人たち”も

  みんな

  知ってたよ。


  どうにも

  ならない事を

  知ってたよ。


  でもね………――


  みんな

  止めなかった。


  止めた奴も

  モチロン [勿論]

  いる。


  ”劣ってる奴ら”

  の為に

  レベルを

  落としてやった

  奴らが

  いる。


  自分が

  受け入れられる為に、

  裏切った奴らも

  いる。


  でもね……――


  <”同”

   時>


  ――に

  いるんだよ。


  ”レベルを

   落とさなかった人達”が

  いるんだよ。


  ”もっと

   高まる為に

   努力した人達”が

  いるんだよ。


  大勢は

  名前さえ

  知らない

  人たち。


  ”何かをしながら

   何もしない人達”と

  ”同じ”

  ”様に”…――


  『平等』


  ――に

  <名無し>

  に設定されて

  いるけど……――


  その人達は

  いたんだ。


  『在る』


  ――んだ!


  無視されようと………――


  『在った』


  ――んだ!!》



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