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これはどうした事でしょう

何だか変な感じのまま週末になり、土曜日に私、珠美、美樹ちゃん、須賀くん、林くんの5人で映画を見る事に何故かなってしまった。


何故かっていうのも、須賀くんが美樹ちゃんを誘うと、私達と買い物行きたかったと言われたんで、じゃあ私達も誘って映画見た後買い物しようとなって、男の子が須賀くん一人になるから林くんも呼んだらと言うことで5人になった、という事で。


もうすでに何かが変と気付いちゃってる私と珠美は、ここではっきりするはずと、緊張しながら待ち合わせの場所に集まった。


「珠美、おはよ。・・ある意味なんか緊張しない?」


「おはよ。緊張っていうか、はっきりさせたいなって感じよ」


「うーっす。お、園田、馬子にも衣装、だな」


「うるさいなぁ。林くんだって・・・」


忘れていた。

奴はサッカー部でも人気があるんだった。

無駄に顔とスタイルはいいから何着ても似合うんだよね。

くそぅ・・・。


「ん?俺が何だって?」


「別に。ていうか最近私をからかって遊んでない?」


「いいや、別に~。一人者同士仲良くやってるだけだろぅ?」


語尾をあげ気味に言うどこかの芸人みたいな話し方にイライラする~!


「おはよー、麻夕ちゃん達」


「やっと来た~。美樹ちゃん、聞いて~!林くんが私をいじめる~」


「あ?いじめてないだろ。な か よ く してただけだろ」


「本当、仲良さそう。私も入れて欲しいな」


「いや、美樹ちゃんは須賀がいるでしょ」


珠美が慌てて須賀くんを引っ張って来た。


「全員揃ったから行きますか」


なるべく明るく、仕切り直しとばかりに私が言うと、みんなでチケット売り場に移動した。


やっぱりおかしい。特に男子二人。

前は仲良く休み時間はよく一緒にいたよね。


サッカー部の林くんと文化系の須賀くんは対称的なイメージだけど、明るくて目立ってた。


けど最近、須賀くんが美樹ちゃんと付き合いだしたっていうのもあるけど、二人の間に何かあったんじゃないかってくらい、一緒にいる事はなくなった。


今日もほら、目も合わせようとしない。

お互いに避けてる感じ。

喧嘩でもしたのかな?


チケット売り場に付くと、見たい映画の時間は調べてたからすぐ買って、それぞれ飲み物やポップコーンやらを買った。


指定された上映場所に行って席につく。

・・・あの、これはどうしちゃったかな?

二列に分かれたのはいいのだけど。私と珠美は並んで。

その前の列に、須賀くん、美樹ちゃん、・・林くん。


普通そこはカップルで座るでしょ!?とツッコミいれたいけど、もう上映時間が迫ってたから場所移動できず、私達の席の隣が空いていれば林くんだけでもこっち来ればいいのに、空いてなかった。


話題のコメディ映画は思いの外面白くて、笑い上古の私はヒーヒー泣きながら見てた。


ふと前の三人を見ると、真ん中の美樹ちゃんと林くんは結構笑いながら見てて、須賀くんは、ちらっと見えた表情は、・・・無表情だった。


あれ?手元が動いたみたいで、よくは見えなかったけど、スクリーンからの光の具合でチラッと肘掛けのところが見えたけど。




・・・・手が。





「あー、こんなに笑ったの、久々~」


上機嫌で映画館から出てきた林くんは一番楽しんだみたいで。


その後ろから須賀くんと美樹ちゃんが歩くけど、二人の間にさっきより心持ち距離が出来た気がするのは気のせいだろうか。


美樹ちゃんが私達の方をを振り向いた。


「この中にね、‘クローバー’が新しく入ったんだって。行こ?」


クローバーは私達が好きな雑貨屋さんの名前。

そうなんだ。じゃあそこ行ってもう解散した方が良さそうな雰囲気だ。


「そうだね。私はそこ行ったらもう帰ろうかな。みんなは?どうする?」


「私も麻夕と一緒に帰る」


珠美がそういうと、今度は須賀くんが答えた。


「じゃあ俺はここで。また学校でな」


そう言うと、美樹ちゃんの方も見ずに駅の方に行ってしまった。


えーっと、この状況、どうしたらいいのでしょうか?


美樹ちゃんを見ると、悲しそうというよりも、何だろう、困ったような顔をして帰っていった須賀くんの方を見ていた。


「そんじゃあ男が俺だけになっちまったから俺も帰りますかね。じゃあな~」


林くんも須賀くんとは別の方向を向き、手をひらひらさせて帰っていった。


「・・・・」

「・・・・」


私と珠美は目を合わせた。

たぶん思いは一緒。


「美樹ちゃん、あのね、ちょっと聞きたい事があるんだけど・・・」


私は美樹ちゃんに確認したい事があった。


「うん。私も、聞いてもらいたい事があるの」


美樹ちゃんも、真剣な目で私を見てきた。





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