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可愛い人

「美樹ちゃ~ん、これ見て~」


「あ、真夕ちゃんおはよー。何?」


「今度さ、あそこのケーキ屋さんで半額セールやるんだって!これ、特別チケット!お母さんが貰ってきて、これで3人まで行けるらしいよ。行こ?」


「うん、行きたい!あと1人は?」


「珠美。OK?」


「もちろん!」


「ちょっと~。私の都合はどうなるのよ」


「珠美は何を犠牲にしてでもケーキが最優先でしょ?あ、おはよ」


「珠美ちゃんおはよー」


「確かにそうだけど・・・。おはよ」



美樹ちゃんとはペンの件以降、急激に仲良くなった。

私も可愛いもの好きだし、甘いものも好き。

ケーキならチーズケーキ、和菓子ならみたらし団子。

美樹ちゃんも一緒だった。

珠美でさえケーキはモンブランで和菓子は嫌いだから、美樹ちゃんと趣味嗜好がドンピシャだったのはびっくりしたし、嬉しかった。


それからこうして3人か、美樹ちゃんの一番仲良しの花ちゃんを交えた4人でいる事が多くなった。


教室で放課後の話で盛り上がっていたら、ポンと肩を叩かれた。


「園田、はよ。前川さんもおはよ」


「おはよ」


「おはよう、須賀くん」


美樹ちゃんと一緒にいることが増えて、須賀くんとの会話も増えた。

そして、こうしたスキンシップも。

私がその度に心臓があり得ないくらいドキドキしてるなんて、気づいてないんだろうなぁ。



美樹ちゃんの外見は少し茶色がかったストレートの肩までの髪、化粧しなくても真っ白な肌に透明のグロスだけでいい発色のいい唇。

奥二重なパッチリした目に鼻筋の通った鼻。

美少女さんだ。


なのに、一番好きな教科は体育で走るのが早いという意外性を持ってるから、そんなとこも須賀くんが惚れたところだろうな。


私が男の子だったら絶対好きになりそうだもの。

珠美はちょっと口が達者すぎて嫌だ。


私との共通点は可愛いもの好きなとこと甘いもの好きなとこだけ。

もう少しどこか美樹ちゃんに近づいたら、須賀くんも少しは私のこと気にしてくれるかな・・・。

そう珠美に言ったら、元々の素材が違うから無理ってバッサリ言われた。

・・・ま、そうだよね。





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