デカい館を脱出!
今日は木曜日、週末に入りましたね
僕の中では週の始め日、月、火
週の真ん中水
週の終わり、木、金、土
ですね、当たり前だろって言われるかもですけど
土日休みの月学校なので、週の始めは月曜と思いがちなので
カレンダーどうり生きようと、自分では日曜に
今日は週の始めだ、と思いながら起きていますw
僕は気絶した、あまりにもいきなりすぎて状況が全く理解できなかった。
途切れ途切れの意識の中に聞こえた単語は、地下牢、玩具、レミリア?(人の名前?)
ぐらいである、それ以外はよく分からなかった、ふっと気が付くと
薄暗い部屋の中に居た、そうかなるほど地下牢か、何か悪い事でもしたのか?
今日の行動を振り返っても変な事はしていない、ならいつの間にかしていたとか
自分の知らない異世界だ、それぐらいの事があっても不思議じゃない
ただ、この部屋に入り、気が付いた時にひとつ思ったのが妙なにおいがする。
何かが腐ったような、何というかというかさっきから歩くたびに足に何か当たっている
ちょっと見る勇気が無い、いや見たくない、そこに何があるか僕は見当はついたから
これを見たら自分の中で何かが崩れる気がした、見ちゃいけないその気持ちだけが
この状況で自我を崩さずに保てているのかもしれない。
前をとにかく前を見続けながら歩く、したは見ちゃいけない、それより
ここの出口はどこなんだ?壁をつたって探さないと、とにかくここを出よう
話はそれからだ、僕はすり足で壁づたいにこの部屋を一周している。
もしかすると真ん中に階段があるとかも考えなければいけない
だがそんな心配をよそに意外と簡単に出口もとい扉は見つかった。
がたがたっ!がたがたがた...
一人で扉を開けようと幾度となく力を入れて扉を前後ろに揺らす
さすがに開かないか...あ!そうか押してダメなら引け引いてダメなら
「スライドさせるの?」
ん?今どこかから声が聞こえた?一体誰が?ここには他に人がいるのか?
「だ、誰だ?誰かほかに居るのか?」
声を主はどこだ?それを探すも部屋自体が暗くて全く分からないそれにこの部屋
暗いってだけではなく結構広いらしい、部屋の反対側の壁も見えないぐらいだ
「ここだよ~」
「ど、どこだよ見えないだろ」
見えるわけがない、きっと相手もそれを分かっていて言っているはず
だとすればただのイタズラ好きか、頭が良いのか何なのかよく分からない
「あなたがお姉様の持ってきたおもちゃ?」
おもちゃ?今こいつ、僕の事をおもちゃって言ったか?まさかあの途切れ途切れ
で聞こえてた単語のひとつの玩具ってまさか、まさかそのまさかなのか?
この下にある、見たくないものは今までここにおもちゃ銘打って連れて来られた
連中って事か、それがそうなら俺もただじゃ済まないな、だからと言って
対抗しても絶対に勝てる相手じゃない、なら敵前逃亡か、それしかなさそうだ。
「ネェ?ワタシトアソンデクレル?」
は?片言?いきなり日本語片言になった?これって二重人格ってやつなのか?
とにかく見えないがそのとんでもないヤバい雰囲気は伝わってくる。
禁忌『レーヴァテイン』
「ん?今なにかってうわっ!」
今、今とんでもない勢いで何か飛んで来たよな?あれ当たったら死ぬだろ
二回も死ぬなんてごめんだからな。
ぐさっ...ぐさっ...ぐさっ...
その何かから放たれる無数の棒が次々と壁に突き刺さる。
ん?これは人体にだけじゃなくて、無機物である物にでもダメージがあるのか
とにかくここを出なければならない、その為には扉を破壊する必要がある。
これはすさまじい破壊力がある、それを利用して扉を壊そう!
でも、どうやって?考えろ考えろ考えろ考えろ・・・・・・・・
そうだ、そうかそれでいいんだ、な~んだ簡単じゃないか。
でもそれを行うにはちょっと調べる必要があるかな?
つまり、遊びと言うのは、これを僕に飛ばしてきて殺すという事だな
「よっしゃ!その遊び、いくらでもやってやるよ、どんどん飛ばせ!」
「ホント?ホントニアソンデクレルノ?」
「ああ、いくらでも来いよ」
「ジャアイクネ」
よしよし、乗った乗った、こうなれば話は早い、後はこの変な棒の飛んでくる
方向や角度を記憶すればいかにたくさんの棒を扉に当てれるかって話だな
あ~武道系やってて良かった、動体視力と反射神経はおかげで鍛えられている。
禁忌『カゴメカゴメ』
次はさっきのとは全然違うタイプのものが出てきた、まず囲んで追い込むつもりか?
これじゃあ、僕の考えているものとは違う、これでは扉は破れない別の何かは
無いのか?それでもこれをかわさないと出る前に死ぬ、まさか死んで直ぐ
また死の危険が迫るなんて、つくづく僕は死に好かれる男だな。
ぜんっぜん嬉しくないけど
「ん?これは、少し違う!?」
完全に読み違えた、まさか前からも飛んで来るなんて、それを含めて
囲んだ物が自分に迫ってくる、わずかな隙間を屈みながら抜けて行く。
次を早く次を出してこい、めぼしいものが来ないなら体力の尽きまで逃げて
やがて死んでゆくだろう、いかに早い段階でそれを見つけるかが重要になってくる。
待てよ?これっていわゆる弾幕っていうやつ?なら、なおさら避けないとな
秘弾『そして誰もいなくなるか?』
いや、ならないけどさ、それよりこれは追跡をしてくるタイプらしい
これならいけるか?少し試してみないといけないな、とりあえず
少し遠回りをして扉に対して垂直に落ちて、扉に手をついて寸前まで
待って退く、それでその弾幕が当たれば壊れないとはいえ、多少のダメージには
なるだろう、早速それを実行することにした。
まず、扉の位置を把握しておく、ちゃんと追っかけて来てるな。
これから扉に垂直の位置に合せて扉、自分、追尾してくるものとを一直線にする。
そして...走る!走る走る!とにかく走る、さっきから走ってばっかだけどそれは
気にしない、前に手を突き出して扉が手に付くまで走る、決してスピードを緩めてはいけない
・・・・・・・・着いた!、くるっと反転しそれの位置を確認する。
少し遠いところに居る、少し、後少し、まだまだ、もっと引き付けて
もっと肌に当たるかどうかぐらいまで引き付けて・・・・・今だ!
横にぴょーんとすっ飛ぶような形でかわす、次に見たのは予想外の光景だった。
「あ、あれ?まだ追っかけて来てる?」
まさか、あそこまで近づけたのに、あそこからいきなり方向転換した?
おかしいほとんど直角だったのに、タイミングも完璧だったのにまさか
普通に曲がってくるんて思わない、完全に油断していた。
1日に2度も油断するんて、僕もまだまだ甘いなぁ・・・・・・・・
とにかく今はこの計画がつぶれた以上逃げるしかない。
とんだときに明らかに人であろう死体の上に乗っかったのは秘密だ
いやぁ~ぞっとするような感覚だった、手から入ったのがいけなかったかな?
部屋中を走り回って逃げているうちにやがてそれは消え去った。
「あれ?どうしたんだ?」
QED『495の派紋』
これはこれは波打つようにこっちに向かってすべての弾幕が来る。
僕はそれを確認して避ける、その後に後ろを振り返った、これは直進するのか
これだな、これを使うしかないみたいだ、壁にガンガン弾幕が当たるわけでなく
当たらなかったものは消えているみたいだ、かわされてからざっと2~3メートル
は、そのまま進んでいる、つまりは扉にぴったりくっついて少しよければ当たるという事か
ならすぐに扉のある位置に移動して、次の弾幕が来るのを待つ。
なんやかんやかわしまくってるから生前やってた事は無駄じゃなかったんだな。
来た来た、これ以上は無いタイミングだ、これを逃せばいつ次が来るのか分からない
それに僕はここを出た後に賭けていることが3つほど有った。
ひとつは晴れているか、または雨か
ふたつはここにいるのは吸血鬼だけなのか
みっつはこの世界にまともな人はいるのか
なぜ吸血鬼か分かったかと言うとさっき飛び込んだ人の首元に歯形があった。
とりわけ僕らで言う糸切り歯の部分が深かった、この構造をして人をしているのなら
吸血鬼しかいない、あさはかな推理ではあるが、間違ってはいないと思う。
吸血鬼であるなら晴れか雨なら外には出れない、ここに吸血鬼以外の者が
いるのなら外にでも追っかけられてしまう、後は逃げ切ったとして
外もこんな雰囲気なら居場所は一切ないという事になる。
今は目先の命を大切に扱うしかない、無駄話をしているうちに弾幕が迫ってきた。
このまま来い・・・・・・・来たぞ!
まさにデジャヴ、横にすっとんで先ほどと同じ人の上に着地する。
がしゃーん!ともどーん!とも聞こえる大きな音がした爆音ってやつか
「ありがとな、あんたのおかげで助かったよ」
下にいる遺体に(不謹慎だが)お礼を言ってから扉が壊れているのを確認する。
「そりゃそうだ、あれだけでかい音したんだから壊れてなければ困るよ」
僕はちょちょいと扉を抜けて、逃げていく、誰とも会わないでくれ、だれも居ないでくれ
窓から光が漏れている、取り合えず、1個の賭けには勝ったみたいだ。
地下へつながる階段を駆け上がり、でっかい館の中央に進む。
こういう西洋風の館には必ずと言っていいが扉は中央にある、つまりは玄関だ。
もうそろそろ行けるだろうと踏んでいたその時目の前にナイフがあった。
「あ、あぶねぇ」
とっさにバック転をして避ける、自分で言うのもなんだがスゲーかっこよかったと思う
でも、一体なんだ?何が起きたんだ?ナイフなんてとんできて無かったはずなのに
「フラン様の部屋から出てきた?」
フラン?部屋?あれ牢屋じゃないのか?とにかく逃げた事はたしかだが
きっとあの時の片言の子がフランっていう子なんだと思う、それに今目の前にいるのは・・・・・
「僕をここに連れてきたのはあんたか?」
白髪、メイド服この2つだけで十分だった、その十代後半であろうか?
年代は僕と同じくらいになるのかな?とにかくこいつは厄介だ、これがここに居る時点で
僕は3つのうちの1つの賭けには負けたことになるこれで1勝1敗果たして勝ち越し出来るか?
「そうです、ちょうどフラン様がおもちゃを欲しがってたところなので」
「それで僕をおもちゃ代わりにあそこに放り込んだと?」
「そうです」
やっぱり、ここは異世界だ、いわゆる法律という概念が存在しないらしい
つまりはここでは何をしてもいいという事になる、自分の身は自分で守れ
他人を頼るな、と言う事になるのだな...ふ、良いじゃないか気に入ったよ。
ちょうどそういう雰囲気が欲しいと思いながら死んだものだからな。
「では、大人しく戻ってはいただけませんか?」
「僕はみすみす死ぬほどバカじゃない」
メイドはナイフを指に挟んで構える、これを投げて攻撃でも?
それを考えた瞬間だった、目の前にナイフがあった...
「うわっ!」
さっきから驚いてばかりだ、この2回の攻撃を見るにしてこいつの能力は
物体を瞬間移動させるに通ずるものだろう、もしくはそれだ。
なら本体をたたくしかない、なんて言わない、逃げよう。
だが僕の予想は簡単に裏切られるのであった。
「あれ?どこに行くおつもりですか?」
「い、いつの間に・・・・・・?」
どうやら本体ごと瞬間移動するみたいだ、これは逃げれないぞ
いや、待てよ・・・・・もう一つ可能性がある、時を止めるというものも
あるじゃないかそれなら当たる少し前に体の前にあることも納得だ。
本当に瞬間移動させるならもっと方法はある、なんでいちいち手前で止める?
それにさっき戻れと言ったよな?これから察するに僕は殺すつもりはない
ナイフを当てて、殺さなく捕えれる位置と考えると一つしかない
これがただしければ僕は逃げれるかもしれない、とりあえず~
そのメイドの腕を取り足払いして背中を使ってポーンと投げる、油断してたみたいだ
簡単に投げられてくれた、そうそう、それ背負い投げ、武道に勤しんでいたから出来るよ。
「うっ、いきなり何を」
メイドは驚いたような顔をしてこちら見て状況を把握したのかまたナイフを構える
さっき言ったどこにナイフが飛んでくるか、みなさん分かりましたか?
死なない、行動出来ないとなれば人の体ではあの部分しかないでしょ?
「ほ~ら、読みどうり!」
足だ、足なら死なないし捕獲しやすい、簡単だ意外とこいつ単純だな
ぴょんとジャンプすれば簡単にかわせれる、上の部分つまり太ももに当てると
頸動脈をやってしまいかねない、多量出血で死んでしまうでしょ?
なら狙うところは膝から下、アキレス腱を中心にナイフは飛んでくる。
だから縄跳びを飛ぶ感覚で避けることが可能だ、でもそれを使えるのはせいぜい
奇跡で避けたと思われる3回程度その3回の間に逃げ、なおかつ
メイドから逃げ続けなければならない、瞬間移動か知らないけど
いきなり差を詰められたんじゃたまったもんじゃないから
そして、ナイフを1回飛んでから逃げる逃げる走る走る。
何回かナイフは飛んで来るもののそんなものを気にしている場合じゃない
よ~し、出口が見えてきたぞ、これで僕は逃げることが出来る!
サクッ・・・・・・・・・・・・「いでっ」
最後、出る寸前にナイフがちょっとかすったかな?まぁ気にしない気にしない
バタン!
勢いよく扉を開けて、外の世界に逃げる、逃げれた、僕出れたんだ。
「あ・・・・・・・・・・」
門番が居た、こっちをガン見している、なにが起きたんだ?って言う顔をしているが
こっちはそれを相手にしている場合じゃない、ぽか~んとしている門番を尻目に
逃げることにした。
「お、お邪魔しました~!」
「あ、は...はい」
あいさつするのは礼儀だからね、ちゃんとしていくよ、明らかに侵入者の僕を
みすみす逃がす上にあいさつに反応する彼女は律義なのかバカなのか...
とにかく僕は安全な距離まで走って逃げることにした。
あ~意外と書くのに時間かかりましたw
これぐらいならもうちょい早めに済むと思ったんですけど
1時間45分ぐらいですね、あ~約2時間か
もう少し早く書けけるように頑張ります!
文が少し長かったので誤字脱字が多いかもしれません
万が一見つけたらご報告をお願いします!