謝れるときに謝ろう
章の設定をしました。
これ、少し分かりづらいものですね~、まぁ初めての事ならなんでも
難しいですよね、コロンブスの卵とかそうですよね。
「はい!遅いよ~」
日に2度遅いと言われた、そりゃ今朝も自覚してるさと言ったけどさ
人には人なりのペースって言うものがあるんだよ、そこを多少は理解してくれ
食事って言うのは人が生きるためにするのであって競うものではない
本来より美味しいものを求めるのは明らかな筋違いであり生きるためにするもの...
人も生き物であるが故、やればいい事はただひとつ種の保存であり
これは完全に下ネタに話が走りそうなので止めようか、生物学的に~とか言い始めたら止まらん
え~と...この状況を見るに、僕が完全に食べるのが遅い!の一言で霊夢にかたずけられ
僕も実際事実なのでなにも言い返せなくなる、はぁ食べるの遅いだけでここまで
立場無くなるかなぁ?普通...ま、そんな事気にしてても始まらないし昼食に関しては
早く30分を切るところまで持っていかないとね、ちなみに朝昼夜からだんだんと
10分ずつ時間が延びていく、晩飯なんて40分になってしまうから霊夢が食べ終わってから
僕が食べていても霊夢がこっちに来てまた「遅いね~」なんてずっと言ってくる。
良い加減この変なサイクルから抜け出したい、その為には早く食べるしかない
傍から見たら「え?くだらね」ってなってしまうような事だが、僕には非常に重要な事なのだ
だって、霊夢は強いとは言え女の子だよ?それに食べるのが遅い!なんて茶化されれば
嫌でも奮起するよ、改めて見てもめっちゃ下らないんだけどね。
霊夢は僕が食べ終えるのを待たずして、ごろ~んと横になって数秒で寝た。
速い、この速さは一体...一体今日どれだけ怒ったのだろうかそれより何で怒ったのか
僕には全く知る由もない話だった、多分知っても「へぇ~」で終わる程度だし
僕も食べ終わり、食器を部屋に持っていく帰ってきてもまぁ霊夢は寝ているわけで
襲うなら寝込みを!ってのは暗殺の基本、いや暗殺なんてやらないよ、やったら返り討ちにあうよ。
と~りあ~えず~な~んにもやることが...ない?うん無くなってる。
えぇ~この幻想郷まで来て暇?この常識が通用しないがうんたら言ってて結局暇人?
い、いいしやることぐらい作ればいいし(震え声)
よし、決意したらまずやることを決めよう!この世界では実力が物を言う
つまりは強くなければいけない、僕みたいな逃走特化型でも戦える事ぐらい証明しないと
能力は使わず、スペカも使わずこれぞ正統派の戦いを見せつける!
いつか霊夢を超えていけたらな~いいのにな~無理だけど...
なら、僕に出来ることは攻撃手段を見つける事僕が攻撃手段に選ぶのは棒
木の棒を武器にしよう、こう見えても剣道やってたし多少はいけるでしょ?
おおむね決まった、後はそれっぽいものを見つけるのみ。
「え~と、魔法の森?かな、ここは」
森っていうぐらいだから良い感じの木ぐらいあるでしょって期待してきたけど
湿ってて、落ちてるいい感じの棒は腐っていて簡単に折れてしまいそうだな~
と言うか、しまいそうじゃなくて、外皮剥がれてるし...虫食い跡あるし
「グガァ~」
「化け物居るし」
「お~い!香織~大丈夫だぜ?」
決めつけられたし、これ大丈夫じゃないし見りゃ分かるでしょこの状況
僕明らかに危ないからさ、ねぇ魔理沙助けてくれよ...
「じゃガンバレだぜ」
「おぉい!」
「え?」
え?じゃないぞ、え?じゃあこの状況分かる?僕はね今この目の前の怪物に食べられそうなんだけど
魔理沙はこの状況が理解出来ますか?あ~出来ませんか、じゃあ言葉に出すしかないね。
「ちょっと助けてくれ」
「分かったぜ」
恋符『マスタースパーク』
あれ?今魔理沙がスペカ出したよね?それで怪物と言うか妖怪が消えた?
でも...木が折れてでっかい穴になってるしこれは飛ばされたんだね。
すごい威力だなぁ~これに僕は木の棒で立ち向かおうとしてたのか、いやここで諦めちゃいけない
魔理沙は魔法使いだから、面白い情報無いかな?ダメもとで聞いてみると
「お、それなら面白いものあるぜ」
と、言われたので魔理沙の家、霧雨魔法店にお邪魔させてもらった。
中は言わずとも片づけれない人のイメージのある魔理沙はそのままであった。
大量に本が積み重ねられていて今にも崩れ落ちそうで魔理沙はその本の山から
慎重にひとつの本を抜き出して「ほら!これだぜ」って僕に見せてきた。
ただ「おう...」と僕も受け取るけど、これははっきり言うと日本語じゃない
英語でもない、というかこの世の文字じゃない一番近いのロンゴロンゴ文字じゃないかな?
僕はこれを読むことが出来ないので、魔理沙に「これは読めない」と返した。
魔理沙から「私もだぜ?」って返ってきた...え?
「これ、読めないの?」
「無理だぜこんなの」
「じゃあ、なんでこれ渡したの?」
「表紙だけ読めたからだぜ」
まぁ仕方ないからその表紙はなんて書いてあるのか、魔理沙が言うにはものが折れなくなる魔法
だそうだ、やっぱり魔法使いって暇人が多いんだなぁ~と妙に感心したけど
よくよくその本を手に取ってみればかなり薄い、魔法の本なら絵でもあるだろぐらいで考えていたら
字一辺倒、絵が全くないからこれは魔理沙も分からなくても仕方ない、うん仕方ない
でも、その表紙の文だけ見れば惜しい実にいいチャンスだからね。
だって、妖夢の刀に木の棒で対抗出来るんだよ?ねぇ男のロマンと言う奴がそそられないかい?
魔理沙もこの本に関しては少し前ら辺から読もうと思ってたけど字が分からないから
どうしようもないと諦めていたようで、僕が「読めそうな人のところ行ったら?」
って言ってみたら、「それだぜ!」とその手があったか!?ぐらいの勢いで居たので
そもそもその案なぜ今まで思いつかなかったんだ?
分からない事は人に聞こうって教わらなかったのかな~?まぁ僕にはここの住人の過去なんて
知らないから、やっぱり関係ないんだけどね。
魔理沙は第一に紅魔館に行くと提案してきたので、僕もそれを容認
幻想郷については僕より魔理沙の方が詳しいので魔理沙に全権任せようと思う。
その前に魔法の森を抜けた時に子供が絶妙なサイズの棒を持っていたので、貰った
決して脅していない、それは神に誓うよただ「それ、どこで拾ったの?」って聞いて
一通り答えを聞いた後「僕、それが今すぐ必要なんだけど...」(威圧)
そしたら、子供たち優しいから貰えました、今だから言うけど、ほんとうにすまなかった...
サイズは大体僕よりだいぶ高いぐらい、2mは普通に超えてると思うよ。
なんて言っていたらいつのまにか紅魔館に着いたので魔理沙と箒から降りて
寝ている門番をスルーして、真っ直ぐ図書館に向かう...途中僕の不注意で
上の扉に棒がドンッ!って当たって僕ごと転んだらさすがに魔理沙も笑っていた。
そりゃ大きい音して振り向いたら倒れてて「あ、頭がぁ~」なんて言ってたら僕も笑うよ。
「パチュリーいるのか~?」
火符『アグニシャイン』
「うおっ!パチュリー今日は違うんだぜ」
幸い魔理沙を狙ったものだったようで少しずれたところに居た僕には当たらなかった。
魔理沙も必死に呼びかけているようだけど、向こうの攻撃が収まらないので
大きな声で一言「本返しに来たぜー!」って叫んだらぴたっと攻撃が止まった
おかしい...返本するって言ってなぜ攻撃が止むんだろう?これも僕には関係ないか
魔理沙も少し安心したようで、でも冷や汗かいてるのは...まぁ黙っておこう。
1分と経たないうちに一人の人がやってきた、これもきっと妖怪と言うか凄い人なんだろうな~
って思ってたら、魔理沙が例の本を取り出して来てなにやら色々聞いている。
話を聞いていると、その人はパチュリーあれ?会ったような気がする...
僕は一度ここに来てるんだけどなぁ~すぐ逃げちゃったからあんまり人と接して居なかった。
んで、パチュリーと魔理沙が少し話していると魔理沙が頭を引っぱたかれて涙目になっていた
どうやら、あれはここから盗んだ本の一つらしい、この状況を見るときっと魔理沙は盗っていく
本は魔法というジャンルにしぼってランダムにとっているみたいで、たまにああいう読めない本が
混じることがあるらしいのでこんな結果になったそうだ。
パチュリーはここにある本は全て把握した上で読んでいたそうなので今回はパチュリーに感謝
そして叩かれた魔理沙は自業自得と言う事で、でもあの威力凄かったなぁ~
魔理沙の帽子がふわって飛んで魔理沙すこし固まった後に「痛い...」って小さく一言
「ちょっと、その棒もって来なさい」
「は~い」
棒をパチュリーに渡すと何やら色々な呪文か知らないけどぶつぶつ言っていた。
その後に変な幾何学模様が書かれた紙の上に置いたら、ぼや~っと光が出て10秒ぐらいしたら
光も収まった、パチュリーが棒を持って立ち上がって大きく振りかぶって思いっきり壁に叩きつけた
その度にバン!バン!と大きな音がする、何回やっても壊れない...
「はい、完璧よ大切に扱ってね」
「あ、ありがとう」
僕はパチュリーに感謝の意を伝える、僕が帰ろうとしてその後ろを魔理沙もついてきた。
でも魔理沙だけは帰れなかった、後ろからパチュリーの声がした。
「なにちゃっかり帰ろうとしているのかしら?」
「あっ、いや...」
ぐっばい魔理沙さんきゅー魔理沙君の事は一生忘れないよ。
それにパチュリーにもお世話になった、僕は前来た時とは真逆の立場で意気揚々と紅魔館を
訪れることが出来た、廊下を進むときにすれ違う咲夜やレミリア、そして僕を襲った本人フランにも
「また来てね」と言われた、あぁ~これが客人として迎え入れられた時の反応なんだ。
ここの人たちは優しいのかなんあのか、あの時とは全く違う反応で少し戸惑う。
そして僕にはもう一つ行かなければいけない場所があった、そう妖夢の所なんだよね
なにをするかと言うと、妖夢にこの木の棒を斬ってもらう事にした。
やっぱりこのウキウキ感は止まらないね、いや~興奮を覚えるよ、僕としては。
一度人里に行って、そこから白玉楼を目指すけど霊夢が居ない状態であの階段を登る事になるとは
すごいきついだろうなぁ~僕の体力も持つかどうか不安だし、悩んでても進まない!
僕は僕なりに出来るようにしないといけないしね、やらないといけないよね~うんうん
「えっと、ここが人里だな...よし都合よくいるじゃないか」
「お、重い...相変わらずの量、これは骨が折れますよ」
え~と、これはどう接すればいいのかな?すっごい量の荷物持ってるけど...
ここで話しかけて、びっくりして荷物ドバーってなったらただ事じゃなくなるしな
一度向こう側に回ってから、普通にお!いるじゃんって感じで行こう
よしよし、それにしても間近に見てもすごい荷物の量だなぁこの通り人多いから
思いっきり浮いてるよね...ま、人通り多いから僕も回り込みやすいんだけどね。
楽勝楽勝、これで余裕かな?ささ~っと回り込んで「あ!香織さん!」出来ませんでしたー
「はい、なにか御用で」
「少し、持ってくれませんか?」
「りょーかい」
お、重い10分の1ぐらいしか持ってないのに、これをあそこまで持ってきているのか
これこそ骨が折れそうな作業だな、妖夢が剣術すごくなるのも納得な気がするよ。
ま、言ってもパワーの面でって話になるんだけどね、棒の扱いも妖夢に色々聞こうかな?
でも!今気にするのはこの恐ろしいほどに重い荷物を汗もかかずに余裕そうに持つ
可憐な少女とそれよりも見た目では圧倒的に軽そうな荷物を汗かいて死にそうな顔で運ぶ
ひょろひょろな男、傍から見ればなっさけないやつだなーってなると思うよ、僕も思う。
ひとつだけ言わせてほしい、この荷物を持つ上で知っていてほしい、僕が普通であり
妖夢が異常である事を、まぁ分かるよね?普通に考えてくれれば
「香織さん着きました!」
「よし、運びたくない!」
「え~」
そりゃそうだ、こんな階段をこの重い荷物を持って行くなんて考えられないからね~
僕は普通の人間だよ?妖夢と同じにされても困るんだけど...あ、それ考えて
この荷物の量になったわけか、まぁそれでもなんだけどね。
妖夢が登って行ってしまったので、僕も遅れまいと妖夢についてくよ
途中何回かの休憩は挟んでもらって(妖夢すまない)なんとか上に辿り着くことが出来た。
「ふぅ、助かりました」
「いや、助かってないだろこの量」
「でもこれ一つでも重いんですよ」
だからと言って人差し指ひとつでそれを持ち上げないで欲しいな~
僕のプライドぼろぼろだよ?悲しいったらありゃしないよね、ほんとに...
でも、結構日も暮れてきて...いつもよりだいぶ時間がかかってしまったようで
「妖夢!遅い!」
来ましたよ、お嬢様が今日遅くなったのは完全に僕のせいだからなぁ
妖夢が文句言われるのすごい罪悪感あるよね、やっぱりここは妖夢を擁護するべき時だな
妖夢が幽々子に色々文句を言われてるみたいで妖夢は縮こまりながら「すいません...」を
連呼しているので、ほんとに見ていると可哀相になってくるのでここは男として一言!
「今日遅れた件については僕が...」
「うるさい!」
「え?」
僕も怒られた?いやいやこれは僕が悪いのであって、普通は僕が怒られなければならない事
なんとかして妖夢を助けないと...いや、助けるって表現もおかしいと思うんだけど
え~とつまりは、本来怒られるべきでない人が怒られて冤罪が発生していて
犯人である僕が見ているだけで、この罪から免れるなんていけないよね?罪ってのは大袈裟だけど
「幽々子、それは僕がさ...」
「だから、こっちはこっちで話してるから、後にして」
「いや、でもこの場で言わないとダメなんだけど」
「とりあえず...後で聞くから今は黙ってて」
「あ...はい...」
すまない妖夢...僕にはどうすることも出来ないんだよ...
この後、時間も少し遅いという事で僕は1日ここにお世話になることになった。
霊夢にも幽々子が連絡を入れてもらってOKを貰った、夕食を終えて就寝の準備も
一通り済んで、僕の希望で寝るのは妖夢と同じところにしてもらった、そう謝罪するためだから
それにしても幽々子の食べる量がいつみてもおぞましいと思う、初めてじゃないけど
さっきの不機嫌はどこへやら、いきなり上機嫌になって妖夢とも普通に談笑していた。
この人...めっちゃ分かりやすい人だ、僕はその時確信した、絶対にこの人単純だ。
「ごめん妖夢!本当にごめん!」
「いや、いいですよ」
謝るは謝る、めっちゃ謝る僕の人生史上これほど謝った事があっただろうか...
妖夢は「いや、気にしてませんから」とは言うけど、気を使ってくれるのが逆にショックだ
ここら辺でいっそ「なんであそこでちゃんと言ってくれなかったんですか!」って
怒ってくれた方がまだ気持ちも楽になるって物なんだけど、そこは妖夢だから...仕方ないよね。
妖夢は僕の気持ちを知ってか知らずか「明日話しましょう、今日は遅いので」と
話をいったん区切って、布団の中に潜ってしまった。
ここで僕がまた何か言うものばつが悪いから、僕も寝ることにした、明日の朝ちゃんと話そう。
「あっ!僕の棒!?あれ?あるじゃん良かった良かった」
これぐらいの長さでこれから投稿しようかな?と思います。
出来ればもう少し長くしたいですね。
まぁまだ17話ですから色々考えながら頑張ります。




