少しばかりか劣等感
なかなかに久しぶりにの投稿です、まぁもう一方のあれで
忙しいので、こっちに重点を置けなかった所存でございます。
結局霊夢の後を追い続ける僕、いつかこれが逆転したらな~なんて思ってるけど
そんなに都合よくいくわけがないので、まず行かないのでね、スペカ無いから攻撃方法
は僕には皆無であるから、ちょっと不便な感じになっちゃったかな?
死んだ命が別の世界とは言えもう一度生を受けたのだから、そこは全うしよう。
とりあえず、今朝ごはんを二人で作っていて...えぇそうですよ皆さんの予想通りです
霊夢がエプロン着けるもんだから、僕だって集中出来ませんよ、無理無理
この禁断症状?みたいなものが収まったら、僕霊夢に告白するんだ...
しませんよ、なに真に受けてるんですかね~まぁそんな変な冗談は置いておいて
霊夢も丁度作り終わって、僕も器具等の洗い物が終了したので食事を持って居間に移動します。
最近は洗い物のスピードが格段に上がってきた、よしこれで恥はかかないぞ
少し前に僕がもたついていたら霊夢に「遅い、もっと早く!」って少し怒られてしまったから
このスキルアップは大いに自信に繋がるよ、めっちゃどうでもいいとか思うけどね。
「いただきま~す」
いつもの朝、ただの朝?いや違う今日は今日なんだよ。
あれ?僕いつの間に詩人になったんだろう...なってないね、多分
今日は今日と言ってもパターンはいつも同じ、霊夢が食べ終えて僕に一言「遅いわね」
そしたら僕がまた一言「仕方ないよ」この一連の動作を終えた後に霊夢が戻ってきて
「前も遅かったの?」とか「いい加減早くなりなさいよ、男でしょ?」みたいな
励ましなんだか何なんだか、まぁ食べるの遅いからって言う変な劣等感に苛まれている僕には
声をかけてもらえるだけで気持ちがずいぶんと楽になる、多分当人は全く気づいてないけどね。
「よしっ!今日は2分30秒早く食べ終わった!」
平均タイムは24分29秒、朝ごはんにこんなに時間つぎ込む僕って一体...
その間霊夢は僕に色々言いつつも笑いながら話してくれるので気持ち的にはまぁね
いや、逆に霊夢が居なかったら...もっと遅いね、ここで霊夢と話しているから
遅いんだ!なんて言いがかりもよくないし、何分心の中で文句言ってもアレだし
「ねぇ香織、それでも遅いよ?」
「うっ...そういわれると」
霊夢に一本、確かにそれでも20分オーバーなのだから遅い、だけど僕の進歩を見てくれ
かのアームストロング船長は言った
『ひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍だ』
そうだ、この2分30秒は他人から見る霊夢から見れば小さな差にしか過ぎないが
僕にとってはこの2分30秒と言う数字は偉大な飛躍なのだ!
ただし、数日前に一度20分を切ったのは秘密だ!
というか、一度20分きったら平均から2分縮めても意味無いじゃん
月まで行けた人類が次は宇宙に出れて大はしゃぎしてるようなものになる...
うわ~めちゃくちゃ恥ずかしい、これってただのバカでしょ?いや~バカは嫌だな。
「まぁこの前20分切って今回もあと少しだしこれから縮めればいいわよ」
「うん...」
この二言の会話を聞けば僕は陸上選手か水泳選手かタイムを競う何かの選手だろう
だけど、これはありふれた日々それもたかが朝食での会話であって、うん恥ずかしくなって来た
なぜこの程度で僕はここまで舞い上がれるんだ?アームストロング船長まで出しておいて
一緒に月に降りた人なんて船長の作業を尻目に遊んでたのに、それより少し現実的な話言うと
当時の技術で月に行けたのなら、今の技術なら月飛び越えれるんじゃないの?
って思うけど、それをやっていないって事は今の技術を持ってしても月に行くなんて
危険すぎて、当時のアポロ11号が奇跡だったのか、それともあの疑惑が本当だったのか。
僕には知る由もない話です、ただひとつ言えるとすれば当時NASAの管制塔のPCの
全体の容量が今のノーパソ1台レベル、宇宙船の処理能力は腕時計レベル。
それであんなに遠いところまで行けるなんて、すごいすごい
「ねぇ香織...どうしたの?」
「考え事してた」
「考え事?」
「人は月に行ったんだよな...」
「そうね、永琳たちね」
「・・・・・・・・なにぃ!」
え!あの人たち月に居たの?それマジなの?月でしょ?あの月だよね?
疑問符多いのは勘弁、でも月だよしかも何か住んでたとか言い始めたよ。
おい、霊夢大丈夫なの?月だよ?普通の人が暮らせるわけ無いでしょ?おかしいよね?
・・・・・・・待てよ、あそこの主人の名前確か蓬莱山輝夜って輝夜ってえ?
嘘でしょ?まさかあの髪の毛ぼさぼさのゲームばっかやってる、きっとこの世で最も
残念な美人って称号が与えられそうな...え~~~!!!
待てよ、落ち着けよ僕ここはいったん冷静になろう、詳しいことは霊夢に聞いてみよう。
きっとなにかの間違いだって分かるさ、僕は知ってるよ、絶対なにかの間違いだよ
「ねぇ霊夢、輝夜ってまさか...」
「かぐや姫の事言いたいのね、そうよ輝夜はそのかぐや姫よ」
「えぇ~」
ショック、限りなくショックだって帝さえも虜にした、絶世の美女って言われた伝説の人が
ニートでしょ?しかも結構悪質な、まぁ確かにすごい可愛かったよ?それは認めるよ。
え?あの時代の美人と今の時代の美人は基準が違うって?そこはタブーだよ?
ま、まぁきっと昔はちゃんとしてたんだろうね、そうだよね?だよね?そう信じたいよ
もし!万が一にも昔から輝夜があの性格だったとすれば...はぁなぜ惚れたし当時の人
ちょっと見た目に重点を置きすぎたかなー?あのね、異性を見極めるにはその人の性格を
時間をかけて、ゆっくりと判断してね...そういえば平安ぐらいの時ってそれ出来なかったんだ。
じゃあ、仕方ないねでも輝夜もあの時言った品物をリアルに持ってこられたらどうしたんだろう
結婚したのかな?でもあの性格...読めたぞ、結婚式的なものの前日に逃げるんだな
やっぱりそこで合ってるよね、今度行ったら聞き出そうかな?もし本物持ってきたらどうしてたか
とか言う凄い無駄な話は置いておいて、霊夢がこれからある用事があって地底に行くらしいので
僕も便乗して同行することに、なんやかんやでいつも連れて行ってくれてありがとうございます。
「よ~し、ここよ」
「んえ?」
でっかい洞窟だなぁ、変な事に感心している暇は無さそうだけど不気味だねここ
暗いし、湿気のせいでじめじめしてるし、それ言ったらこの世の全部の洞窟そうだよね
これは失敬失敬、さてさて霊夢が突き進んでいくと、大きな町に出た。
途中バケツっぽいのに入った人と蜘蛛っぽい人に少しこっちを怪訝そうな顔で見ている人が居た。
最初の二人はいいとして、最後の人なんであんなに警戒してるんだろう...ま、関係ないか
「ねぇ霊夢ここどこ?」
「旧都よ」
「へぇ~」
霊夢もそれ以上なにも言わなかったので僕も何も聞かなかった。
多分なにかここには裏があるんだろうな、でもそこも関係ないよね~
旧都にも霊夢は用が無いらしくそのまま素通りしていった、着いたところはなんだろここ
すっごい禍々しいというか隣でふら~っと女の子通り過ぎたけど大丈夫かな?
これぞ無心!って顔してた、あれいわゆる快心の顔これ以上無い顔をしていた
あの顔にあれ以下もなさそうだったけど、それよりあんなに目立った風に歩いていたのに
霊夢もそこまで気にすることも無くというか気づいてない?ますます不思議なばかりだ。
「久しぶりねさとり」
「久しぶり、霊夢にかおりん」
「あぁー!さとりん!」
「え?かおりん?なにその名前」
「なんでもないです」
びっくりした~、めっちゃびっくりした~なんで地底にさとりん...さとりが居るんだろう
ここがさとりの住んでる場所つまり地底って事か...こんなところにも人が居た事に妙に関心
なぜここに来ることに?でも雰囲気察するに深入りは禁物っぽいね。
「ねぇ燐いる?」
「居るわよ」
「じゃあ、燐に用があるから、香織はここで待ってて」
「あ、はい」
霊夢は少し足早に奥に行ってしまった、この空間に残されたのは僕とさとりん...ダメだ
本格的に汚染され始めてる、癖になるまえになんとかしないとなぁ~
さとりもさとりで落ち着かない様子らしく僕に一言尋ねてきた。
「ねぇこいし見なかった?」
「こ、こいし?」
「私の妹」
その後のそのこいしという人の容姿の説明を受けた、一人心当たりがあった。
先ほどすれ違った、あの人だ快心の顔をしたぼ~っとしていそうな彼女だ。
こいしっぽい人が旧都側に歩いていったと言ったら「やっぱり?」って返されたので
え?知ってるの?なんて思ってしまう、さとり曰くいつもそんなんらしいから
一応確認を取っただけとの事、実の姉にこれだけ心配かけさせるなんてやんちゃな妹だなぁ
やんちゃって言ってもあの顔見ると絶対におとなしい人にしか見えないんだけどね。
さとりもそのうち帰ってくるからと分かりきってるしって雰囲気だしてるから
僕がそんなに気にかける事じゃなかったみたい、実の姉が大丈夫って言うなら他人はどうこう
言えた立場じゃないからね、それにそのこいしという人見た目以上に相当強いから
そこら辺の妖怪に襲われても全く問題は無いとの事で、僕から見たら森で追っかけてきた
ギャグセンの高いあの妖怪のほうがよっぽど強そうなんだけんどなぁ
あくまで見た目で判断したまでなんだけど、霊夢も相当強いしそれ考えるとやっぱし
こいしが凄く強いのもまぁまぁ納得が出来る、でも小学生ぐらいの子があんなに大きい妖怪と
対峙して倒してしまうなんていう構図が全く想像できないんだよなぁ~
やっぱり僕がきにする事じゃないのは知ってるけど、気になってしまう...
それからしばらく沈黙が続いた、さとりも僕になにか話しかけるわけでもなく
僕もさとりにこれと言った用事がないためである、つまりこの雰囲気を作ったのは
【霊夢】である、別に気まずい訳でもないし、面識あるから居づらいって事はないんだけどね。
ずっと静かだった、それでも霊夢は帰ってこない、そのときさとりが一言
「あ、帰ってきた」
「え、うそ?」
さとりが見る方向に僕も振り向く、なるほどあの時すれ違った人と同じだ
あの時みたいに目を瞑って私ぼーっとしてますオーラは出さずに普通に目を開けて
こちらにゆっくり向かってきている、こいしの体の前にある第三の目は閉じてあった。
一度さとりを見る、もう一度こいしを見る、それからまたさとりをみる、それでこいしを見る
さとりは目が開いているけど、こいしは開いていなかったこれって自分の自由に開閉出来るんだ。
でも、普通他人の心が読めるってなるなら初対面の人来た時少しは心読むよね?
全くの無警戒?いやいや相手もさすがに...そうか僕が弱そうだから警戒しなくていいのか...
それを考えるとすっごい悲しくなってきた。
こいしが僕の前にやってきて、僕を少し見て...どっか行った。
とうとう無視までされてしまうようになったのか、僕の存在感って一体...
さとりも少しだけ申し訳無さそうにこちらを見ていた、君は関係ないよ、はぁ...
朝からため息とまらねー僕の性格が悪いのだけれど、あ~ため息止まらない
僕がひとりで落ち込んでいるところに少しだけ顔の赤い霊夢とこれまたすっごく申し訳無さそうに
した赤毛の...この人が燐って言う人か、これは霊夢結構怒ったっぽいな~
僕も心の傷も大きいけど、燐は普通に怒られて凹んでいた。
先生に怒られてしょぼくれる生徒みたいに、霊夢...君はどれだけ怒ったんだよ。
「香織、もう用は済んだから帰るわよ」
「あ、はい」
その後に燐がなにをしたかって言うのを聞いていたけど「関係ないわよ」の一点張りで
なにも聞き出すことが出来なかった、帰ったときにはまだ昼頃で言うほど時間が
経ってなかった事にすこし驚きながら、また僕の憂鬱な昼ごはんの調理が始まった。
1週間ぶりぐらい?
ま、でも前書きに書いたもうひとつのほうは年内に終るので
そしたらこっちに少しは集中出来るようになるかな?




