本物の苦痛
どうも~体調不良なぜか悪化のSKNです。
更新の速度が遅いのを体調不良が原因とは言いませんが
まぁ気持ちの問題です。
たった今抜け出したゲームの地獄、おかげで目の調子も微妙だし
頭もくらくらする、はっきり言うといつ吐くのかとかのレベルに達してきていた。
一番ネックなのは輝夜が最後に放った「じゃあまた後で」の一言でじゃあまでなら分かる
またで、え?ってなって後ででが~んとなった、またあの長時間のゲームかよ
よくあんなにやって体調も悪くならないし目とか普通でいられるのか、人間じゃないな
あれ?そうか人間じゃないな今さら僕は何を言っていたんだろう。
「あ、いたいた」
「え?」
永琳が声をかけていた、その様子から見て僕を探していたのはすぐ分かるのだが
少し釣りあがった口元を見て悪寒がした、目の前に殺人鬼が居ていざ殺されるって
なると、きっと人はこうなるものなんだなと勝手に解釈をする。
少し用事があるから~と連れて行かれたのは永琳の部屋で棚には薬剤が陳列され
病院の匂いがかすかにした、永琳はそんな僕をよそに話をさっさと進めていく
「それで、お願いしたいんだけど」
「なにをですか?」
「これ飲んで」
「え?」
お世辞にもこいつは体に良い物とは言いがたいだろうな、色が青な時点で分かれよ
本来人は青を見ると毒のイメージがあって食欲がなくなったりする。
正直あんまり良いイメージは無い、とはいっても水色は非常に綺麗な色をしている
海が綺麗なところだとこの色は良いのだがこいつは明らかに凄い濃い青の絵の具を
まったく薄める事無くべた塗りしたかのようなこれぞ王道毒!感が出ている。
初めて生き物でないものからオーラを感じた、そんじゃそこらの物とは訳が違うが
見ているだけでここまで気分の悪くなるものを普通に初対面の人に飲ませるこの図太さ
ある意味では脱帽で、まぁここまでの図太さに僕は敬意を表して...
「分かりました、飲みましょう」
「ありがと~誰も飲んでくれなかったのよね」
「じゃ、じゃあ」
ん!?な、なんだこの口に入れた途端に舌が溶けて消えてしまうかのように熱い!
痛い!何か刺さってるだろこれ!液体が舌に触れた瞬間あきらかに体が拒否反応をおこした。
まず飲み込めないのである、皆さんも経験があるとは思うが飲み薬を飲もうと水で流し込んだら
意識してないのにその薬の摂取を拒まれるときがある、それでもそれは無理やり流し込める
だがこれはそうはいかない、もうすでに喉は機能することをやめてしまっていて
体の中心つまり胃や腸から「来るんじゃねぇ」のサインが出始めていた。
体が拒否してはもう意思などは働かない、僕が口の物を出そうとすると永琳がやってきて
「飲みなさい、全部よ」
などといわれてしまったがために髪の毛の先から足の爪の先まで僕の体が大パニック
というかこんな劇薬まがいのものを口の中に放置しすぎたのが悪くて口が緩んできた
開きそうになる口を必死で閉じて、今自分がどうなっているのか全く理解できない
ただ何個か分かるとすればこれは生命の危機と言うことと口周りの神経が全て死滅したらしい事
どんなゲテモノを飲ませてみればこんな事になってしまうのか、なかなか飲み込まない僕に
完全に痺れを切らした永琳はひたすら「飲みなさい!」と強い口調で連呼するばかり
僕だって頑張っている、でも無理なんだあなたはこれを飲んでみたのかそれを問いたくなる
のどに力を入れて重いものを持つかのように声を上げているが多分うめき声に近いだろう
とにかく下に行ってくれない、僕のものであるはずのものが僕に逆らっている。
この状況をなんとか打破出来ない物だろうか、いっその事押し込んでやれば良い方法は問わない
僕は浮き輪の空気を抜くときに両端を押さえて空気を出すときのようにのどをつまんで
口の中にあるものを息を吸う時の感覚で飲み込んでしまえと、飲み込んだ。
「・・・・・・・・あぁ~」バタッ
「あれ?配合間違えたかしら?」
少しあたりが眩しい、ここはどこだ死後の世界か?でも死後の世界ならさっきまで居た
死後の世界で死んでまた死後の世界にいったってのか?冗談じゃない僕はそこまで死に楽しみを
見出したつもりはないし、そもそも死ぬことに抵抗すらあるんだからはぁ~この先が思いやられる
「大丈夫ですか?」
「ファッ!」
「あ、意識戻りましたね」
「え?」
目の前にいたのは鈴仙、後ろの方で永琳が良いデータが取れたなどとノートにメモをしている
お~い、僕は誰のせいで死に掛けたんですか~書いてる暇あるなら悪びれてくれよ...
そんな小さな願いもむなしく永琳は「よし、続きよ」とかいって部屋に去って行った
なんて人迷惑な、殺しかけた人の事は無視で自分の事優先かよ!まぁいや性格かとその時
「あ、香織~」
とうとう謝るのか?まぁ人らしいところもあって安心した。
「次のも飲んでね~」
僕が間違っていた、そうかこの人に人とどう接するのが良いのかなんて関係ないわけか
そりゃそうだ、僕は人間向こうは...妖怪?まぁどちらにせよ普通ではない
異常に普通を求めるのがナンセンスなのであり、普通の僕が異常の彼女らに適応しなくてはいけない
はぁ、死後の世界というのならなぜ僕はよりにもよってここのなのだろうか、もっとあったろうに
平和でさ、お花畑がふぁ~ってなっててそこであははは~してるような所。
僕は絶対そっちのほうが良かったはずなのにもしこの幻想郷に神がいるのならなぜ僕なのかと
きつく問い詰めてやりたいぐらいだ、神なんて居ないのがオチなのは分かるが
「すいません師匠はいつもあんな感じですので」
「まぁ俺が諦めるよ」
鈴仙は普通であり、世界観というか物事を見る目が普通である、そうだよ異常に普通が
わざわざ合わせなくてもいいんだよ、普通は普通でやればと言おうと思ったけど
絶対値的にあきらかに異常が多いのでこれは普通に断念するしかない、やっぱり合わせなければ
ダメなのか、これは近日中に答えを出すとして、またひとつ問題が降ってきた。
「こっち見ないでくれよ...」
そこにいたのは輝夜、僕が気を失っているときに相当時間が経ったのだろう
寝ていた僕には一瞬でも待ってる輝夜には結構な時間になる、正直もう休みたい
ゲームやって疲れて毒飲んで死に掛けてまたゲームで疲れるのか、僕の人生もなかなか大変じゃないか
全く持って良いことではないんだけれども。
「寝てないで来なさい!」
「え~寝させてくれよ~」
「問答無用よ、さぁ来なさい」
いつの間にか鈴仙が消えていた、まぁこの家の主がくれば面倒ごとになる前にそれは普通に逃げるか
ベッドで顔色悪いですよオーラを出している僕なんてお構いなしにずるずると引きづられて
部屋に連れて行かれて、ゲームを強制されまた派手に散って行く姿を見るのはまぁそれはそれで
綺麗と言うか壮大と言うかなんというのかとりあえず、複雑な気持ちで見ていた。
1階に長袖ジャージを忘れてTシャツ1枚で凍えそうにこれを更新した僕は
天性の面倒くさがりやだと思います、1時間近く寒い思いするのに
一回上がったからって10秒ぐらいでいける距離行くのがすでに面倒ですから




