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10話 See you again yo!

私は、あの日々のことを思い出すたびに胸が少しづつ踊り始め子羊でも飼い始めた少女のような瞳をしていた。

 とても楽しかった日々は自分でつくれるとしっていると学んだのだけど、ひとつ学び忘れたことがあった。

 それは、寂しい時の対処法だ。

 一番大切なことを、学び忘れてしまってちょっと後悔している。

 心は躍っているのに、深奥で青い何かがもやもやしているのをただみつめている日が長くなった。

 うまらない。

 どうもうまらなかった。


 教室にいき、花瓶に花壇からとってきた菜の花を2,3本入れる。

 水色と白色のまざったガラスでできたコップは、いつもより少し輝いて見えた。

 私はこの透明な水のように美しくはないし、花のようにういういしくもないのだけれど、この子達のように自由に動けて、色々なことを考えて発言できることができるのだから、残り少ない高校生活を楽しみたいと思った。


「あっき―。おはようさんっ。」

「綾部君じゃない。どうしたの、速いわねぇ!」

「今日はな、たけるっちを罠にかけようと思って。」

「またぁ?」

「またじゃねぇよ。」


 綾部君は、前まで読書好きで理屈っぽかったがコンタクトにかえた途端、悪ガキのような仕草をするようになった。

 特にたける君と仲良くて、ライバル心を抱いているのかよく名にかについて競ったりしている。

 朝は黒板消しを落すといういかにも子供らしいイタズラをしかけたわ。


 これも、普通だと思った。


 私は特に何も思わない。

 最近、皆笑うようになったから変わらない方がおかしいのだと、そんな感覚だ。


「あっき―、誕生日ちょっと遅れたけどプレゼント受け取ってくれるか?」

「1,2,3……、2週間後も経ってるじゃない!」

「おこずかいの関係もあるの。ほら、シャ―プペン。

 言っとくけど100円とか300円とかの類じゃねぇからな。」

「ありがとう。貴方で最終ね。」


 クラスの絆も深まり、皮肉な対立関係はあれどクラスメ―ト全員が何気なく、そして気軽に喋るようになった。

 前まではこんなことがありえなかったし、全員が息をそろえるなんてなかった。

 ひとりひとりがやりたいことを内面から外面に出して、真剣にとりくんでいる無垢な子供のよう。

 こんなことを作ったキッカケは、もうひとりの中黄 あきこだと私は思う。

 これだけの人数をあのひとりで、立派にこなせた私はすごいと思った。

 ちょっと尊敬してる。


 私は、幸実と洋子に会いたくて頭を打ちたいだなんて馬鹿なことは一回も思わなかった。

 今、平凡といっちゃあ平凡だけど皆が素直に輝いている世界が私は好きなんだと元の世界に来て思ったからだ。

 アメリカのおえらいさんみたいに輝いて、未知なる可能性を開花しようとしている、そんな人達がいれば幸せなんだと、思うようになったから。


 これで、私の出来事物語は終わりますけど、この後の展開はきっとある。

 シンデレラが結婚して終わりじゃなくて、姫の面白い人生はこれから始まるし、ピノキオも人間になって首吊りをしたという終わり方にも、きっと何かの続きがあるはずなんです。

 あとは、読者さん達の想像にお任せした方が、絶対にいいわよね。ここまで読んでくれて、ありがとう。


「あ―っ、やっと書き終えた。お茶でも飲みましょ―っと。」





 私の人生は、きっとこれから。




 ね、そうでしょ?

やっと終わりましたね。

10話で終わるっていうので決めてて、ようやく完結できたのが嬉しいです。


次回作はもう考えてあるんですが、暗殺&恋愛系ファンタジ―「三味線ブル―ベリ―」を

更新しないといけないような気もします;;


とりあえず、近いうちに更新しておくので、みっけてくださいな。

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