表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

1、序章 殺人夢想

初めまして、蔵元といいます。


この小説はグロテクスな描写と生々しい表現が含まれています。苦手な人は読まないほうがいいです。

文章が拙いのがダメ~ムリーな人も読まないほうがいいと思います。少々文章力が無くてもおkに釣られて小説を書いたのでまさにそんな感じです。それでも一生懸命面白くするつもりなのでぜひ読みたい人は読んでください。

1、序章

そう、それは確か昨日のことだったようなきがするのだが、記憶があやふやではっきり思い出すことができない。まるで頭の中に靄が掛かっているようで昨日のこと以外の記憶も思い出すことに終始苦労している自分がいる。だが、その原因がわからないでもない。


一番に考えられる原因は酒の飲みすぎによる二日酔いである。


自分は無類の酒好きでよく飲みすぎことがある、健康のために飲む量を控えようとは考えているのだが何せ酒以外に逃げ場がない。30歳にもなってアルバイトで生計を立てている自分にはもうすでに酒以外に楽しみが無いのだ。

だから、安酒をこれでもかと飲んでしまう。飲んでなきゃやっていられないとはこのことだ。記憶が飛ぶまで飲んだことなんて・・・・・あ~思い出せない。


頭をかきしむしり、敷いた布団に寝転ぶ。

布団を敷いた畳は茶色にくすんでおり、体重を掛けるたびにミシミシと悲鳴を上げる。ここは家賃3万のぼろアパートの二階、壁も床も薄い、隣の喧騒や下の階の話し声がリアルに聞こえるぐらい極薄だ。

壁というより、ついたてのほうが正しい。

だから、お隣さんやアパートの住人に俺が何時ぐらいに帰ってきたかを聞けば万事OKなのだが、

情けないことに気軽にそんなことを聞けるほどご近所付き合いがよくない。

しかたないので、すっぽりと抜けた記憶を寝ぼけた頭で一生懸命思い出そうとするが、思い出そうとするたびに頭の中をノイズが走る、その日の記憶だけふわふわと脳内から逃げていく。

いつもの二日酔いとは違う気がした。

そして、あまりに記憶の手がかりが少なすぎる、酒のにおいがまったくしないことにもさっき気づいたばかりだ。やっとの思いで思い出したとしても、掠れに掠れた残像や軽く香る程度の感触しか得ることができなかった。


夜道をぷらぷらと歩いているのと、知らない建物に入っていく自分の姿。

足取りはおぼつかない、完全に千鳥足だ。


得られた情報から鑑みるに、俺は無意識のうちに夜中を俳諧していたようだ。

その時俺は今まで生きた中で感じたことが無いくらいいい気分だったような・・・・気がする。

それは、まるで夢を見ているようで、誰かに支配されているようで、他人事のようだった。

その意識を支配するのは心地のよい眠気とも言い表せるし、

麻薬をしこたまぶち込まれたときの感覚といっても過言ではないし、

酒や飯をたらふく食ったときに得られる満足感と同一であるとも言えた。

ようはとても気分が良かったことに変わりは無いのだけどそれがまともな快楽ではない無いこともなんとなく理解した。

これはまずい、夢遊病という奴だろうか。

月明かりが照る真夜中に、いつの間にか体が無意識のうちに動いていて、

俺自身がそれをまったく覚えていないというのはいささか病的すぎやしないか。

ただ唯一の救いとすれば、人に迷惑を掛けなかったことだろう・・・・。

+++++++++++

目はぎらつく、足は煮え立つ、胸は焼けてしまうほどに熱く、

体全体から蒸気が出てきそうだ。

それなのに、目の前がぼやける、頭に血が上りすぎて目まで血が入っていないのだろうか。

 口はだらしなく開き、よだれが垂れ吐く息は白く、歩くたびに後ろになびく。

あたりは真っ黒で一寸先もわからない。

俺がどんな奴だったかもわからない。

俺が何をしているのかもわからない。

必死に思い出そうとするが、思い出し方も忘れてしまったらしい。

頭の中がかけらもかたまりもまとめて消し飛んでいた。

もう、思い出すことが面倒くさい、面倒くさい。

こんな風にHighな気分のときは、何も考えずにいるのが一番だ。

頭がボーっとしている最中にも体はガチャガチャと動き出す。

地に足をたたきつけるように踏み出す、

「ダン!」と高らかに鳴り響き寝静まった夜道をにぎやかに。

雄雄しく、規則正しく、礼儀悪く、踏み鳴らす。                         

機械じみたその動きは、ロボットよりもロボットらしかった。

俺の体はあらかじめ組まれたプログラムにしたがって、正確に動き出す。

目の前にいる標的に向かって・・・。

「やめろ!やめてくれ。自分はまだ死にたくない!」

青いものが何か言っているようにも見えるが、俺には関係ないことだ。

俺はプログラムを忠実に守っているだけ。

それは俺じゃなくて、ソフト本体に言ってくれ。

ハードは一挙一動すべてにおいて、プログラム通りに人を解体するだけ。

実に簡単だ。

「さぁ、最後の仕上げをしようじゃないか。

醜い断末魔をあげて死んでくれ。」

プログラムに指定された台詞を呟いて、思いっきり得物を振り上げる。

耳の奥で男の断末魔が聞こえたような気がした。


ここまで読んでいただいた方本当にありがとうございます。

週一周期ででうpするつもりなのでよかったら読んでくださいお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ