6話
日課の城内散歩最中な僕です!
おや?歓談部屋が明るい?誰か居るのかな?覗いてみよっ!
はわわわ、暖炉の灯りで読書をするリアン兄上とアイゼア兄様!
…きょ、教会でよく見る天使の絵画のやーーーつ!!
えっ?!買い取ったの?!?!教会から天使の絵画、買い取ったの?!
違う!僕の兄弟だーーー!!
顔良ーーーーー!!!!
…禁断の、兄弟ものか…
なーんて考え込んでると、リアン兄上とアイゼア兄様の綺麗な顔がこちらを見ていた。
ヒェッなんて声にならない悲鳴を飲み込んで「お邪魔しましたー。」と笑顔で、立ち去ろうとしたところ
「おいで。」
とリアン兄上に声をかけられる。
あっ、これは断るという選択肢がない呼び声ですわ。南無三。
おそるおそる傍に近づくと、リアン兄上が「ここに」とリアン兄上自身の膝を叩く。
????、!!!!!!!!!
イケメンがすると破壊力あるー!…強引攻め様ですわ、これは。
僕がピシッと固まっていると、アイゼア兄様が
「兄様ずるいですよ!!ミオ!!僕の膝においで!!」
と声を上げる。
あーーー性に奔放系兄×独占欲弟ーーー。逆もありーーーーー。
なんて眼福。なんて幸福。僕、もしかして、前世で人類救ったかもしれない。
…アイゼア兄様は僕の手についたインクに気づいたらしく、ソッと僕の手を取り、
「ミオは、勉強をたくさんしているんだね。偉いな。負けてられない!」
と天使のような笑顔を見せる。
ごめん、アイゼア兄様!これは原稿の時に付いたやつですね!!
リアン兄上も、アイゼア兄様の手共々僕の手を包み込むように握り顔を近づけ、上目遣いで、
「本当だ。」
とニコリと笑いかける。
僕は暖炉の灯りに照らされた笑顔を直視することが出来なかった。
ひぇー!!……出版社に兄弟ものOKか確認しなきゃ…
…兄弟ものダメだったらどうしよう…うぅんエマ達何かいい案出してくれるかな…
なぜなら、現実逃避の真っ最中なのだから!
おまけ
その後、エマ達に「兄弟のままがいい?それとも設定変える?」と聞くミオ
エマ:「念の為関係性は変えた方がよろしいかと、従兄弟や、はとこあたりの血縁関係なら倫理的に大丈夫かと。」
エリ:「義兄弟なんていかがでしょう 。」
エナ:「天使×堕天使とかいかがっすかー?」
ミオ「君たちが僕の侍女で良かった!」