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王子、脱稿しました!  作者: 邑輝 麻斗
番外編とか
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12話

今日はいつもの城内散歩(ネタさがし)はお休み!

なんたって、リアン兄上の元ご学友で“隣国の王子”が遊びに来てるからね!!

はぁ〜どんなカプになるか今から楽しみ!!

「ねぇえ?リアン兄上のご学友ってどんな人かなぁ〜」

侍女ズに身支度をされながら話しかけてみる。

「隣国の王子ですか、…リアン王子とはまた違った色味の金髪に、マデイラシトリンのようなオレンジの瞳で、爽やか好青年だとお聞きしております。」

とエマが話してくれたのを、不思議そうな顔で見るエリ

「…?私が聞いた話と少し異なりますね。私が聞いたのはアッシュグレーの髪に、ファイアオパールのようなオレンジの瞳で、少しかたい印象の青年だと聞いておりました。」

それって結構、違くない?

「えっ!そんなに印象違うことってあるんスか?…共通点といえばオレンジ色の瞳ぐらいッスかね?」

って考えてたら、エナもそう思ったみたい。

「不思議だね?…ともかく!リアン兄上×隣国王子(ごがくゆう)なのか、隣国王子(ごがくゆう)×リアン兄上なのか。それが問題だね!」

「「「次の新刊も楽しみですね。」」」

「うん!いっぱい描こうね!!」

「「「はい!」」」

身支度を整えてもらって、いざ!隣国王子(ごがくゆう)様!!


「あぁミオ来たね、紹介しよう。レオン、クリス。この子が、我が末弟のミオだ。ミオ、この方たちが隣国の王子で私の友でもある、レオンハルトとクリスフォードだ。」

「紹介に預かったレオンハルトだ。長いから、レオンと呼んでくれ。君の話はよくリアンから聞いてるよ、耳にタコが出来るくらいには!」

そう言いながら、クスクス笑う『グリーンゴールドの髪とファイアオパールのような瞳』のレオン様。

「同じく、クリスフォードだ。クリス、で構わない。なんなら学園では君の事しか話していなかったからな。」

言葉少なく挨拶してくれたのは、『アッシュグレーの髪にマデイラシトリンのような瞳』のクリス様。

…うひゃあ!双子だ!!しかも、うちのお兄様たちとまた違った系統のお顔立ち!!

なるほど!双子だから、見た目の情報がごちゃごちゃになっちゃったんだね!

レオン様はリアン兄上を、もっと物腰を柔らかくした感じ!何しても優しく諭してくれそう!

クリス様も同じお顔のハズなのに眉間のシワのせいかな?怒る時はしっかり怒りそうな雰囲気!

でもちゃんと双子って感じがするのすごい!!

レオン様、クリス様が並ぶと月と太陽って感じだけど、リアン兄上も加わると『天地創造しました!』みたいな感じがする!!

…ふぁっ?!もしかして双子(ふたごに)×兄上(せめられる)とか、兄上(ふたごを)×双子(せめる)…!?

つまり“3P本”ってこと?!?!

「初めまして!ミオと申します!」

これは、えらいこっちゃですよ…うぅ、走り出したい…!

今すぐ走り出して、侍女ズにこの興奮を伝えたい…!!

そんなことを考えていると、リアン兄上がひょいっと僕を抱きかかえる。

なんだろ?

…なるほど!目線を合わせて、お話ししやすくするためだな!首が痛くなるもんね、ありがたい!

「「おいおい、そんなに牽制しなくてもお前の大事な弟を取らないよ(ぞ)。」」

レオン様は苦笑いを、クリス様は呆れたようなお顔でリアン兄上を見る。

「…うるさい」

おぉっ!いつも完璧な立ち振る舞いのリアン兄上がご学友に見せる気を許した態度!!たまりませんな。

…強気執着双子×ツンデレ時々天然系受けですかね、これは。にっこり。

…待てよ…リアン兄上の清楚系お顔で赤面似合う系攻め×双子の小悪魔受けもある?!ある?!?!?!

侍女ズをチラッと見る、三人とも小さく頷く。どうやら賛同してくれるらしい。

「…十歳って、こんなに大人しいものなのか?うちのが特殊だと思っていた。」

「確かに、負けず劣らず大人しいね。」

そう言いながらレオン様が僕に触れようとする。その手をジーッと見てると

「…私の許可なくミオに触れるな。」

呆れるような中に少し怒気が含まれてるような声色でレオン様の手をシッシッてするリアン兄上。…うふふ、猫ちゃんみたい!

…普段、凛としてるリアン兄上が人間らしさを出すなんてっ、なんて優秀な逸材なんだ!!

あーーーお父様ーー!!法律改正して三人で結婚出来るようにしませんかーーー!!ついでに同性婚も認めませんかーーー!!

そしたら僕は双子王子とリアン兄上の結婚猛プッシュするんでーーー!!!!!

お礼に僕のおやつ三日分渡しますからーー!!!

「…?どうした?」

「大丈夫かい、ミオくん?…固まってる?」

クリス様が戸惑った様な顔になり、レオン様が不思議そうに僕の顔を覗いてくる。

心の中で嘆願書を提出してました。

「時折、こういう風に固まることがあるんだ。第3王妃に報告したら「この子の中で、葛藤があるのでしょう。放っておいても大丈夫ですよ。」と言われたよ。」

…はぁ〜尊さもぐもぐ。あぁ、この瞬間を残しておきたい…そうだ!!撮影機!!撮影機あるじゃん!!撮ってもらお!!

「あの!リアン兄上!レオン様、クリス様!記念に撮影機で撮ってもよろしいですか?」

その言葉と共にエマが撮影機、エリが反射板、エナが撮影してくれる人を連れてきた。

さすが僕の専属メイド仕事が早い!

いいよ。の言葉をリアン兄上とお二人からもらい、いざ撮影!

リアン兄上に抱っこされた状態、下ろしてもらった状態、それから何故か、レオン様に抱っこされた状態と、クリス様に抱っこされた状態を何枚か撮ってもらった。

後日、出来上がった写真を確認してアイディアがいっぱい浮かんできて、

とんでもない量の新刊が出来上がったのは言うまでもない。

…あっエマ!次は、『年下敏腕社長双子×未亡人子連れ美人受け』とかどうかなー?

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